全米営業キックオフミーティング、熱烈進行中。気合が漲ります

 これまでは、とにかく最小の人数で価値を形成することに注力してきた。展示会に出て製品の説明をすると、「御社の従業員規模は50名くらいですか?」と聞かれることが多くあり、そのたびに「8人でやっています」などと答えて相手を驚かせることが楽しかった。現在ではフルタイムのメンバーは12名だが、実際には50人規模くらいの会社がやることを、皆が手を伸ばして非常に効率的にやっている感覚だ。

 昨年末までで、フラクタが提供する経済価値が正しいことは間違いないと実感することができた。技術的にも2~3年程度のアドバンテージがあるだろうことは間違いない。お客さん候補に話をすれば、ほぼ間違いなく興味を持ってもらえる。営業のサイクルが長い水道産業とはいえ、年度予算策定の時期を見定めて売りに行けば、パイロット契約を取って、複数年の本契約にきちんと繋いでいくことができる確かな見込みがあった。

 このタイミングで人が増えたこと、とりわけ営業関連のメンバーが一気に増えたことは、偶然では無い。きちんと価値を整理して、一個一個、弾を込めてきた。あとはこれを一気にぶっ放せば良いという確かな実感が、こうして大胆にも思える営業政策に繋がっているのだ。

 ダグの熱い一声と同時に始まった全米営業キックオフミーティングは、2日間の長きにわたり、一時も止まることなく、休みなく続いた。初日と2日目、夕方6時頃に講義が終わると、僕たちはレッドウッドシティの街に繰り出し、一緒に夕飯を食べ、お酒を飲んだ。アメリカに来てからというもの、飲みニケーションの慣習が無いせいか、出張先や仕事の帰りにラースさんとビールをちょっと飲む以外は、まともにアルコールを飲む機会は少ない。だからこそ、営業マンたちと一緒に馬鹿話をしながらビールやワインを飲むことが、僕は楽しくて仕方なかった。

飲み会も大盛況。左から、ドン、僕、ラースさん、ダグ、デイビッドです

全米営業キックオフミーティングを終えて、吉川君と手応えを分かち合いつつ

Ventiサイズで行こう!

 そうこうしているうちに、3カ月に1回の取締役会の期日が2月27日に迫ってきていた。昨年11月に開催された取締役会から3カ月、僕たちの事業の進捗を投資家に説明しつつ、社外取締役を合わせ4名の取締役で今後の全社の戦略や力点ポイントについて議論し、整理する。日本のような出来レース型取締役会とは違い、3時間の枠組みで用意されたこのアメリカの取締役会では、事業の進捗に関して、社外取締役から容赦無い突っ込みが入る。特に百戦錬磨・シリコンバレーの雄であるデーブからは、極めて要点を突いた質問が飛んでくるため、しっかりと準備をしてこれに臨まなければならないのだ。

 今回の取締役会におけるメイン・トピックは、営業体制の大幅な増強とその背景、ならびに大型の資金調達の開始についてだった。