「まなぶ(学ぶ)」とは、「まねぶ(真似ぶ)」から来た言葉なのだと、その昔、学校で習った。しかし、こんなところに本当の学びはない。大人がしっかりしなければならないところだ。
もしかして記者の「友達の友達」だったかも知れない「イノベーター」たちは、レコ大問題で揺れる三代目J Soul Brothersよろしく、メディアの特集記事と、(自らが主戦場とすべきミクロな経済ではなく)マクロ的経済指標でしかない日経平均株価に一喜一憂し、いつか終わりが来るんじゃないかとドキドキしている。そして彼らはやがて、実は非常に地味な、世界をより良い場所に変えるという仕事から遠ざかってしまう。
さあ、本当の勝負を始めよう
ここで、先ほどの進藤の言葉が響いてくるのだ。本当に大切なのは顧客であり、その先にある社会問題の解決だ。
僕の場合はアメリカの水道公社にサービスを提供して、アメリカ最大の社会問題の一つを解決するということ。社内や社外の政治に明け暮れている暇はない。前回も書いたが、投資ファンドからお金を預かっている以上、それを返したいと願うのがビジネスマンの誠実さというものだ。しかし、それは必ずしも「金儲けのために事業をやっている」という目的性を意味しない。企業にとって、カネは必要だ。まずは自身の存続のため、そして将来への再投資のため、そしてリスク見合いのリターンを投資家に返すため。しかしその前に、その大前提として顧客益、またより広く社会益があることを忘れてはならないだろう。
2017年は、ここをまずロックする。全ての話はそこからだ。
年が明け、1月3日、本多君が日本からサンノゼに到着した。6ヶ月間と、期間限定ではあるものの、12月27日に日本へ帰国したヨネの後任といったポジションだ。少しでも渡航経費を浮かすため、東京からオレゴン州ポートランド経由でサンノゼに入ってくれた彼は、自分の荷物がサンノゼ空港に到着していないことを知った。荷物が紛失したというのだ。
1日目からアメリカの洗礼を受けた彼だったが、気を取り直して早速翌日4日から水道工事の現場に赴いて良い仕事をしてくれた。即戦力だ。ドタバタと電話やビデオ会議、水道公社とのミーティングなどをこなしているうち、1月12日には吉川君が家族を連れて日本から到着した。もうすぐマットが正式に、ヒューストンからサンノゼにやってくる。2月からは、2016年の2倍の人数になる。
さあ、本当の勝負開始だ。


先月も、色々な読者の方から応援のメッセージをいただいた。本当に嬉しい限りだ。読者の方々からの応援メッセージには、全てに目を通すようにしている。応援メッセージなどは、この記事のコメント欄に送ってもらえれば、とても嬉しい。公開・非公開の指定にかかわらず、目を通します。
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