「オペレーター」という存在

ベー先:なるほど。ところで自動販売機のあの機械って、誰のものだかって知っていますか。

壇蜜:それが置いている家とか、店とか、敷地の持ち主のものじゃないのですか。

ベー先:違います。あの機械はたいてい、「オペレーター」と呼ばれる会社か、飲料メーカーのものなんですね。

 オペレーターは何をする会社かというと、もちろん、最初の機械の設置もして、商品の補充もして、お金の回収もして、あと空き缶の回収までします。ここまで至れり尽くせりのサービスをすることを業界では「フルオペレーション」と言います。

壇蜜:じゃあ、ごみ箱の周りに、ペットボトルや缶が散らかっている自販機は、フルじゃないですね…。

ベー先:想定したより売れて、あふれちゃうケースもあるでしょうね(苦笑)。それはともかく、ほとんどの自販機にはオペレーターが付いているんですが、一部例外もあります。

 例えば、酒屋さんの前の自販機。あれはお店の人が管理していて、自分で商品を補充したり、お金を回収したりしています。

壇蜜:お店のものというわけですね。

ベー先:お店の人が自分で売る代わりに、機械に売ってもらっているという感じですね。だから商品の補充も自分でやるし、お金も自分で回収するし、商品入れ替えのときも自分で作業する。

 ただし、例えば機械にコカ・コーラのロゴが入っている場合、その機械はコカ・コーラの関連会社から貸与されている可能性が高いですよね。もちろん、機械を提供するメーカーは自社の製品を売ってもらいたいから貸すわけです。

壇蜜:じゃあ、酒屋さん以外のパターンでは、たいていメーカーと、土地のオーナー、消費者の間にオペレーターが入るのですね。

オーナーの希望小売価格の2割を受け取る

ベー先:はい。そこで、不思議に思いませんか。商品の補充から集金までオペレーターがやってしまうとすれば、その場所を貸している人には何のメリットがあるんだろう、と。

壇蜜:手数料やキックバックみたいなものがないのかという話ですよね。

ベー先:ということですね。もちろんあります。

 メーカー希望小売価格ベースの売上高の2割という金額が基本になっています。この金額が場所代として土地のオーナーに支払われます。

壇蜜:130円だったら26円か。