このコラムでは、「日経ビジネスBasic」に掲載した記事の一部をご紹介します。日経ビジネスBasicは、経済ニュースを十分に読み解くための用語解説や、背景やいきさつの説明、関連する話題、若手ビジネスパーソンの仕事や生活に役立つ情報などを掲載しています。すべての記事は、日経ビジネスの電子版である「日経ビジネスDigital」を定期購読すれば無料でお読みいただけます。詳しくはこちらをごらんください。
シリーズ
「日経ビジネスベーシック」から

完結
21回
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経済学の目線で考える、都市と地方の問題
経済学用語のなかには、日常生活ではお目にかかることのない言い回しや漢字があります。その代表例が「逓減」や「逓増」という用語かもしれません。「逓」という漢字は「次第に~する」「だんだんと~する」という意味です。
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変動相場制が揺るがした財政政策の効果
1980年代から数年前までの経済学界、そして各国の経済政策は「財政政策から金融政策へ」とまとめることができます。その一方で、近年急に財政政策の役割が見直されている。このような変化の原因は何なのでしょう。
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「いつかはそうなる」のが、経済学の“長期”
深刻な問題を引き起こすのが「経済学の世界のみ、一般的な用法とまるで異なる意味で用いられる」単語です。たとえば「雇用保護のあり方を変えれば、長期的には失業は解消されるだろう」という主張は、どう聞こえますか?
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「比較優位説」(後編)――皆に存在意義がある
人と異なる得手不得手があることによって、誰もが意味のある役割分担を果たすことができる。それを論理的に示した比較優位説は、ある意味、経済学とは思えないほど(?)ヒューマニズムあふれる理論…と、言えるかもしれません。
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「比較優位説」(前編)――頑健なモデルで社会を考える
自由で競争的な市場では、取引を行った全員が得をすることになります。え、そんなお花畑はこの世にない?いえ、売り手にとっても買い手にとっても「得」だから、取引が成立するのです。
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「経常収支が赤字だと景気がいい?」
ここ数十年の日本ではむしろ経常収支が赤字の時期に景気は良く、黒字のときに景気が悪い傾向が普通になっています。なぜこのような現象が生じるのか……ここでは経済統計のルールに立ち戻って説明していくことにしましょう。
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経済学で考える「ふるさと納税」
「人々はインセンティブに基づいて行動している」と言うと「やっぱり経済学は金銭的な損得だけを考える、非人間的な学問なんだね」と思われてしまうかもしれませんが、それは誤解です。損得勘定は、お金だけの話ではありません。
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インフレ政策の基礎にある「例の曲線」
安定的な経済のためにインフレが必要だ――この根拠として最も古典的な経験則が「フィリップスカーブ」です。元々は20世紀前半の英国の、ある意味地味な実証研究から始まった考察です。
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トランプ時代に考える「儲かる取引」の理屈
トランプ大統領の登場以降、自由貿易や市場への攻撃がきつくなってきました。自由主義経済の基本の基本を、ここで見直してみるのもいいかもしれません。
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今回の経済学キーワード:主観価値説
「対象が希少ならば、それを手に入れるには対価が必要」という認識が経済学の出発点でした。誰でもいつでも手に入るもの(たとえば「空気」)に対価を払う人はいません。では人が求める「価値」を経済学はどう認識しているのか。
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今回の経済学キーワード:希少性
体系的に理解しよう! とすると、なかなか手強いのが経済学(エコノミクス)。とりあえず、耳にしたことがある経済学用語の定義だけでも、「なるほど」と腑に落ちる形で学んでみませんか。
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壇蜜が開眼「110円均一はみんなの痛みだ!」
コンビニ好きなら、むしろ利用機会が減りそうな自販機ですが、意外にも壇蜜さんは、こちらの利用頻度も高いようです。自販機限定商品をズバリと当て、その飲料をスープとして使う料理方法まで披露してくれました。
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壇蜜「お金を出してもいいや」の罠にはまる
「コンビニに毎日通っている」と言う壇蜜さんは、コンビニで売っている商品の熱烈なファンであると同時に、店の運営や商品開発などについての探求心も旺盛です。
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用語解説「IoT」
直訳すれば「モノのインターネット」。つまり、いろいろな物に通信機能が付いて、相互にデータをやり取りするようなインターネットを指します。人間同士がメールで文章やデータをやり取りするように、人間とモノ、モノとモノの間で通信…
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永守氏コメントの迫力を感じよう
特集タイトルで「経営学」と銘打っていますが、実は、「あまり経営学を意識しなくても、最先端の経営理論は学べるのです」というメッセージを込めた特集です。
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秘める潜在力、採算との両立なるか
日経ビジネス2016年4月4日号のスペシャルリポート「開業、北海道新幹線」について、取材執筆を担当した須永太一朗・記者に聞きました。
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なぜ「消費税」という税が必要なのか
個人が国に支払う税金としては、毎月の給与などから支払う所得税も重要です。消費税と所得税は、どのような特徴があり、なぜ区別して徴収されているのでしょうか。
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一生の支出は1億円以上
あなたは先月、いくら稼いで、いくら使いましたか。去年はどうでしたか。では、あなたは一生の間にどれくらいのお金を使うのでしょうか。そして、そのお金はどうやって稼ぐのでしょうか――。
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移民国家「ニッポン」の岐路
日経ビジネスベーシックの動画コンテンツ「BizVideo」。今回は、日経ビジネス2016年4月4日号特集「移民ノミクス」について、企画を担当した熊野信一郎・副編集長に聞きました。
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液晶暗転の姿、利益の推移にくっきり
新聞の紙面には、連日のように企業業績に関する記事が載っています。売上高や利益が増減したといった内容です。ところが、なぜそうなったのかは、単発的な記事を読んだだけではなかなか理解できません。
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