トランプ次期米大統領、日ロ交渉にマイナスの恐れ

 当の米国では先の大統領選で、ロシアとの関係修復に前向きな共和党候補のドナルド・トランプ氏が当選した。冷え込んだ米ロ関係が改善する可能性が出てきているが、日ロの平和条約締結交渉には多少マイナスに響く恐れがある。

 ウクライナ危機に端を発した欧米の対ロ圧力を、主要7カ国(G7)の一角である日本への接近で突き崩そうというロシア側の動機が薄れるからだ。もちろん、トランプ次期政権が実際にどのような外交政策を展開するかによるが、プーチン政権が日ロ交渉を急ぐ必然性は一段と薄れたとはいえる。

 こうしたなかロシア太平洋艦隊の機関紙は、国後、択捉の両島に新型の地対艦ミサイル「バル」「バスチオン」がそれぞれ配備されたと報じた。手ごわいプーチン政権との交渉は一筋縄ではいかない。来月の首脳会談でどの程度の成果が得られるかはともかく、相当な忍耐をもって粘り強く交渉を続けていく覚悟が試されそうだ。                     

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