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会社生活のピークは30代で、あとは落ちるだけ?

 定年まで5年を切ったCさんが、最後に取り組むことになったのは「ミドルの働きがい」を向上させるための施策づくりだった。

 50歳をまたいで地方転勤したCさんは、幸運にして生活の再構築ができた。その一方で、同世代の中には自分の居場所を失って空回りしてしまう人も多い。

 ある程度会社員としてのゴールが見え、役職や給与で自分を満足させるのが難しくなってくる年代で大切なのは、これまでの働き方であったり自分の役割を見つめ直すこと。言い方を換えれば、「自分の緩ませ方」ではないか? 一度立ち止まり、緩ませ、自らを俯瞰することによって新たな視点を得て、新たなやりがいを見出す――。

 では、そのためにはどうすればいいのだろう?

 そんな疑問を胸に、Cさんはいろいろと資料を調べ始めた。「ミドル」や「50代」をテーマにした調査となると、内容的に厳しく暗いものが多い。そうした中で目に留まったのが、労働政策研究・研修機構の調査資料だった。