今週の棚卸し

 「一生懸命努力する」ことは、今でも美徳とされる。ただし、それだけで成果を出せたのは、市場全体の成長が前提になっていたからだ。日本国内のように、市場が停滞して競争が激しくなれば、頑張るだけで成果は挙げられない。
 一方で、企業は世界中を見て行動する。そういう中で新たな機会を拓くためには、今までとは異なる高度なスキルが求められる。
 このエピソードのように、「頑張り一本」で来たものが、若くして壁に当たる機会は増えている。それは体育会出身者に限らず、誰にでも起こりうることだ。自分を変えるためには、先手を打って動く必要があるのだろう。

ちょっとしたお薦め

 自分の仕事のやり方が通用しなくなり、壁に当たることは誰にでもある。そして、それは男女を問わずに訪れるはずだ。一方で、長いこと男性中心の企業社会では、また「男性特有」の心の辛さを抱えていると言われる。
 『男はなぜこんなに苦しいのか』は、心療内科医の女性が、さまざまなケースの中で発見した男性の「限界感」に着目して、分析と提言をおこなっている。男性にとってはもちろん、男性の心理理解に関心のある女性にとっても有益な内容だと思う。