同調圧力にタフな人には共通点もある

 「同調圧力」に対して強くなる方法はあるのだろうか?

 なかなかに難しいテーマではあるけれど、タフな人には共通点もある。それは「複眼で周りを見ている」ということだ。

 たとえば、視野を広げるためにいろいろと勉強している人ほど、「組織の常識」を疑う直感を持っている。本を読むのはもちろん、勉強会や講習に参加することでも「複眼」はさらに磨かれる。

 また、社内にも必ず冷静に行動している人はいる。そういう人の動き方を盗む一方で、群れる人々をよく観察すれば見えてくることもあるだろう。

 誰でも感じたことのある、この圧力。日本人は特に弱いと言われているが、最新研究では否定されつつある。とはいえ、実際の対処は簡単ではない。研究・分析もまだ十分に進んでいるわけではないが、高野陽太郎氏の『「集団主義」という錯覚』(新曜社)は、同調圧力に対する理解を深めるのに役立つ一冊といえるだろう。

 少なくとも、「日本の社会において同調は仕方ない」と諦めることはないはずだ。

■今回の棚卸し

 無数に存在している「みんなと一緒」という圧力だが、実はそれほど気にする必要はないのでは? そうした目で、もう一度日頃の行動を検証してみてはどうだろうか。?

 ことにミドルに期待されているのは、一歩距離を置いた客観性のはずだ。居心地のいい「こしあん」のような集団社会からの脱却を一番求めているのは、会社かもしれないのだ。

■ちょっとしたお薦め

 日本人が集団主義だから、という思い込みで「まあ仕方ない」と思ってはいないだろうか。最近の研究では、日本人の行動特性について多面的な分析が加えられている。社会心理学者の山岸俊夫氏の『「日本の安心」はなぜ消えたのか?』は、鋭い分析がわかりやすく語られ、組織や集団の理解を深めるのにも最適だ。一読をお薦めしたい。