気がつけば専守防衛のミドル世代

 組織の方針に従って働けば、ある程度の年齢まではそこそこ報われる。それは、ある程度の「お約束」ということでもある。
ところが、気が付いてみると自分で考えて行動しなければいけない事態に直面する。

 これからの時代はそうした主体性が、今まで以上に求められるだろう。
平均寿命が延びていく一方で、社会保障制度の見通しは明るくないし、早々の引退は難しそうだ。また労働力が減少してく中で、働く機会はまだまだあるだろう。
 経済的な見通しが安泰という人もいるだろうが、隠遁生活が本当に理想なのだろうか? 行き場所を失ったリタイア後の会社員の姿は、少々痛々しい。

 こうした変化の中で、40代になった頃から、自分なりの未来設計を考える時代になっているのだ。そこでは、会社が敷いてくれたレールだけをあてにしてはいけないと思う。

 ところが、「人生の午後」を迎えた途端に、消極的になってしまう人もまた多い。
 かつては「あんな上司にはならない」と思っていても、知らぬ間に波風を立てないようになってしまう。若いころは改革意欲に燃えた同期が集まっても、守りの話にしかならない。

 しかし、大胆な改革を提言したり、自ら新たな波を起こすことで、会社を変えていくことはできるかもしれない。
 また、思い切って今の会社を飛びだすことだって選択肢に入れていいだろう。実際に40代になってから転職する人は増加している。
 さらに、都会の会社員生活にこだわらず、まったく新しいライフプランを模索することも始められるかもしれない。

 だが、多くのミドル世代は「専守防衛」のような発想になっている。
 こと自分自身のライフプランについては、もっともっと攻撃的になってもいいのではないだろうか?