シリーズ
ここでひと息 ミドル世代の「キャリアのY字路」

完結
47回
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なぜミドル世代は、自分で決断できないのか?
この連載が始まってから、3回目の春になった。今回は連載を続けながら私自身が考えてきたことを書かせていただこうと思う。一度振り返ってみることで、あらためて「キャリアのY字路」に直面した時の、気持ちのあり方について考えてみた…
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役員のゴリ押しが裏目…謎の部長人事の裏は?
人事部のJ君は30代半ばの、いわば「中堅社員」だ。同期の者からは「忠犬だろ」と揶揄されるが、「まあ、そうかもしれないな」と思うこともある。それが嫌なのではなく、ある意味誇りでもあった。そうでなくては、人事の仕事は務まらな…
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「最後まで諦めるな」天から見守る先輩の教え
50歳を超えれば、誰もが自分の体に敏感にはなる。しかし、Tさんが検診を徹底しているのには理由がある。それは、かつて若くして旅立った先輩の姿を間近で見ていたからだ。
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「なぜ自分たちが?」多忙すぎる「課長職」の悲鳴
管理職、特に部署長に業務が集中している傾向は多くの企業で見受けられる。原因はさまざまだ。もちろん「部下に残業を強いることができない」というのも理由の一つだろう。しかし、冷静に分析すると「組織としてのスキル」が欠落して、個…
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「逆学歴コンプレックス」の悶々と、新しい光。
学校の受験は、まだ人生経験の浅い十代の若者にとっては相当の試練だ。結果は「学歴」としてついて回る。もっとも、就職時に大学名を問わない企業も増えてきてはいる。学歴だけで出世できるほど甘い会社は少ない。とはいえ……
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「大人の勉強ってどうする?」と悩んでませんか
ビジネスパーソンは、勉強しなくてはならない。それは、もはや当たり前のことのようになっている。ところが、肝心の管理職世代になると、人によって「勉強する」ことに対する濃淡があるようだ。
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「80年代の総決算」を迫られるミドルたち
空気が冷え込んで街なかが慌ただしくなると、「今年を振り返る」ような企画が増えてくる。さまざまな分析があるけれど、最近は「1980年代」との類似性を指摘する記事などもあるようだ。
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「貧乏くじ男」の誰も知らなかった幸せ
「貧乏くじ」を引いたといわれた先輩社員の意外な会社人生。一見すると成功している会社員が決して「幸せ」とは言えないのかもしれない。
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NPOにはまったミドルが得た「貴重な教訓」
仕事の踊り場に差しかかったKさんは、NPO活動に力を入れる友人の姿に、自分も挑戦しようと思い立つ。のめりこんでいったKさんだが、思わぬ孤立を味わうことになった。
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ミドルこそ危ない?スマホ中毒の落とし穴
スマートフォンが手放せない人は多い。ミドル世代にも「危ういハマり方」をする人が多いようだ。そんな「ミドルとスマホ」の付き合い方について、あらためて考えてみたい。
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「公平な人事」が、まさかのブーメランに
おおよそ、会社に不満のない会社員はいないだろう。不満にはいろいろな理由があるが、もっとも多く、かつ1人ひとりへのインパクトが大きいのは、人事をめぐる問題だと思う。
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「出る杭は伸ばす」に裏切られた男の激動
比較的平穏なまま40代を迎えたつもりのRさんだったが、この2年はまさに「激動」だった。
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「年下上司」を支えた、あの監督経験者に学ぶ
プロ野球は、セ・パ両リーグの優勝チームが決まって、あとは日本シリーズまでの道のりに関心が集まっている。パ・リーグは、福岡ソフトバンクホークスが2年ぶりの優勝を決めたが、今年からこのチームのヘッドコーチを務めているのが達川…
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突如のパワハラ疑惑、「できるミドル」が窮地に
前評判の高い若手が入社し、部下になった。しかし上司にパワハラを受けたと人事に相談したという。こちらには身に覚えがない。いったい何があったのか。
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子育て部下に遠慮……モヤモヤ女性ミドルの決断
結婚し、子育てもしながら働いてきた女性ミドルのMさん。とこが最近、妙なモヤモヤが心の中に湧いてきた。意外なところにあったその原因とは。
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「会社の夏休みが怖い」心配性の大人たち
「働き方改革」が求められる時代を迎え、上手に休暇を取ることも重要になっている。お盆を前に休み方を考えてみたい。
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「本気出したミドル」の挫折と復活
優秀でそれなりに頼れるけれども、どこか、物足りないと感じさせる上司。その彼が、ついに本気を出すタイミングがやってきたが、張り切りすぎたのか、体を壊してしまう。けれどその後には意外な展開が待っていた。
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「褒め上手」リーダーの思わぬ落とし穴
人に対して厳しい「鬼」タイプと、優しい「仏」タイプの上司。果たして、どちらが若手の育成に関して、適しているのか。最近は「叱る」より「褒める」手法が注目されているが、効果は違うのだろうか。
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唐突にぶちキレる、制御不能なミドルの焦り
突然、激しい怒りを爆発させたX課長は、その前に睡眠不足を訴えていたが、明らかに心の病だったというわけでもない。結局、X課長の異動で事は収束となったが、果たしてそれは本当の解決策だったのか。
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体育会OB社員を襲う早すぎる「定年」
「一生懸命努力する」ことは、今でも美徳とされる。ただし、それだけで成果を出せたのは、市場全体の成長が前提になっていたからだ。日本国内のように、市場が停滞して競争が激しくなれば、頑張るだけで成果は挙げられない。
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従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回