バブル期に登場し、メガブランドに育った商品・サービスが今年相次いで発売30周年を迎えた。
 代表例がアサヒビールの「スーパードライ」だ。圧倒的なトップシェアだが、競争力には陰りも見える。会社の命運を握る存在だけに、思い切った改革ができず、次第にブランドの活力が失われていく。成長を維持するため、海外市場の開拓を急ぐが、「グローバルブランド」になる壁は高い。
 成功体験の呪縛をどう乗り越えるか。その課題は多くの企業に共通する。本コラムではアサヒなどの格闘を改めて取り上げる。