球場は遠く、選手は近く

 日曜は雨が上がった。この日は列車で丸亀から高松、徳島を経由して、青色発光ダイオードのふるさと阿南まで移動しての観戦となる。デーゲームの会場はJAアグリあなんスタジアム(徳島県南部健康運動公園野球場)、対するは愛媛マンダリンパイレーツだ。

 NPBの試合は、1カード3試合を同じ球場で続けることが多い。しかし四国アイランドリーグplusでは、1日で移動するケースも多い。しかも、たとえば徳島ISは阿南のほか、JAバンク徳島スタジアム(徳島市)、オロナミンC球場(鳴門市)、三好市吉野川運動公園野球場(三好市)など複数の球場で主催試合を開催する。

 9月中旬には、徳島ISは高知市→三好市→徳島市→観音寺市と連日転戦する予定が組まれている。日本地図で見ると狭く感じる四国もかの『水曜どうでしょう』が明らかにしたように結構、広い。故に、移動にはそれなりに時間がかかる。前夜、試合が終わったのは21時30分ごろだったが、選手は昨晩のうちに移動したのだろうか。

 丸亀駅を9時30分前に出発し、球場最寄り駅の桑野駅に着いたのは12時30分過ぎ。プレイボールは13時の予定で、選手名鑑によると球場まで徒歩約15分とのことなので、歩いて向かう。カバンには2泊分の装備が入っていて重く、ゆっくり行くつもりだったのだが、同じ列車を降りた、明らかに球場目指して歩いている人が妙に早足なので、それにつられてこちらもペースアップをする。

観戦2日目は阿南市。最寄りの桑野駅から球場へ
観戦2日目は阿南市。最寄りの桑野駅から球場へ

 急ぐ理由は15分後にわかった。駅から徒歩15分なのは、徳島県南部健康運動公園の入り口のようなのだ。野球場はテニスコートや管理棟の奥で、公園内のルートどりに迷ったこともあり、到着まで20分以上かかってしまった。

 入り口でチケットを購入する。昨夜同様、大人の当日券は1000円だ。スタッフの手元の紙では、正の字で何かが数えられている。それが当日券購入者の数だとすると、当日券での入場者は全体の1割程度のようだ。

 昨日の球場も周辺環境への溶け込み様が美しかったが、2007年オープンのここもまた、空から緑の中に降りてきたかのようだ。スタンドが低くグラウンドに近いので、選手がぐっと近くに感じられる。

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