スコアボードに並ぶスターティングメンバ―の中に「ウドン」
スコアボードに並ぶスターティングメンバ―の中に「ウドン」

「3番、レフト、ウドン」

 驚くといえば、香川OGのスターティングオーダー、3番レフトに“ウドン”とあるのにもびっくりした。電光掲示板に輝くカタカナ3文字は、イチローとか雄太(本名・川井進さん・元中日ドラゴンズ)とかそういうことなのかとうどん県の意志を感じたが、500円で購入した今年の公式選手名鑑にはその名がない。

 ネットで調べたところ、3月に韓国サムスンライオンズから移籍してきたばかりのウ・ドンギュン選手のことだとわかった。

 フルネーム表記は難しいのだろうか。徳島ISの4番センターはジェフン選手(前東京ヤクルトスワローズ)で、4文字までは表示できている。名鑑によると香川OGにはほかにウ姓の選手はいないので1文字でもいいと思うが、3文字でももちろんいい。

試合前の選手紹介が終わると、いざプレイボール
試合前の選手紹介が終わると、いざプレイボール

 徳島ISのユニフォームはインディゴ、香川OGはオリーブグリーン。NPBのようにホーム用のユニフォームは白を基調にするわけではないようだ。「この球場を日本一の地方球場に」と挨拶した丸亀市職員による始球式ののちに試合が始まると、鳴り物応援も始まった。ビジターである徳島IS側には太鼓とカネがいて、ホームの香川OG側にはトランペットもいた。この球場での鳴り物応援は20時まで。

 出張ついでとなると、着るものに困る。スーツで観戦も悪くないのだが、この日のように2回裏から雨が降り出すような状況では、翌々日の仕事の時によれよれになってしまっていないかが気になってくる。気温は17度だが体感温度はもっと低く、鞄の中からポケッタブルのウインドブレーカーを引っ張り出して着てもまだ少し寒い。着るものについては十分な準備が必要だと改めて感じた。

 雨脚が強くなってきたため、それまでの席からバックネット裏上段の屋根のある席へ移動する。それでも、雨に打たれながらずっと同じ席で応援を続ける人もいる。席を移動すると選手の目には「あの席にいた人は帰った」と映るかもしれない。だとすると席を動きたくはないのだが、天候には勝てない。座席は全席自由。入場券は期日指定なしで、主催球団の試合でならいつでも使える。

 スタンドには、親子連れ、女性2人組、そして男性一人客が目立つ。

 「西田の声はよく響くなあ」と言っている人がいた。香川OGの西田真二監督のことだ。四国アイランドリーグplus4球団の監督は、全員が元プロ野球選手である。

 スタンドに入ったファウルボールは観客へのプレゼント。選手がスタンドにファウルを打つたびに、ボールを提供しているらしきスポンサーの名前がアナウンスされるのと、5回終了時のトンボかけを選手も行うのが印象に残った。

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