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球春到来、徳島インディゴソックスは連覇を目指す

 2018年、日本野球機構(NPB)傘下のプロ野球がいよいよ開幕の日を迎えた。前年の2017年は12球団の観客動員数が初めて2500万人を突破し、休刊していた野球雑誌も復刊が決まり、野球人気は復活の兆しを見せているようにも感じられるが、徳島インディゴソックス球団代表の南啓介はそれを実感できていない。

 「若い人には全然、全然ですよ」

徳島インディゴソックス球団代表・南啓介氏

板東、潮崎、里崎、憲伸、徳島商、池田高…

 徳島では野球が不人気なのだろうか。

 徳島といえば、板東英二(元中日)、潮崎哲也(元西武)、里崎智也(元ロッテ)、川上憲伸(元中日)、武田久(元日ハム)らのゆかりの地。現役でも藤田一也(横浜→楽天)、森唯斗(ソフトバンク)らがいる。

 だから、ある程度の年齢以上の人は、野球王国という印象も持っているだろう。徳島商業、鳴門高校、池田高校は甲子園の常連校で、いずれも優勝経験がある(春夏通じて)。しかしこの4年間、徳島からはセンバツ出場校が選ばれていない。

 「まずは徳島が野球王国だった時代の記憶がある人たちを通じて、関心を呼び戻したいです」と南はいう。

 インディゴソックスは2017年、地元出身スタッフのアイデアでシルバー層の取り込みなどを熱心に行った結果、ホームゲームでの平均観客動員数を445人にまで増やしたが、それでも、試合中のスタンドは寂しい状態だ。

●ホーム試合平均動員数(2016年)
香川558人
徳島381人
愛媛740人
高知511人

 徳島はそもそも、人口が少ないのだろうか。

●県庁所在地人口
(3月中旬に各市のサイトで公表されていた推計人口)
高松市42万人
徳島市25.5万人
松山市51.2万人
高知市33.4万人
●県人口(総務省人口推計、2016年10月時点)
香川97.2万人
徳島75万人
愛媛137.5万人
高知72.1万人

 評価が難しい数字だが、南には、忘れられない経験がある。球団代表就任前後に徳島市内でタクシーに乗り、ドライバーに「どこか、面白いところはないですか」と何度か聞いたのだ。答えは決まって、「なんもないね」だった。