スポンサー収入はかつての3000万円前後から、4400万円ほどに増えた。年間の総支出額は8000万円を超えているため、まだまだ十分とは言えないが、事態は改善している。

ジム、うどん、ステッカー、のぼり

 スポンサーが減ったことは、別の効果も発揮し始めているという。選手の活動の自由度が上がっているのだ。

 2017年7月、インディゴコンディショニングハウスが徳島市に隣接する北島町にオープンした。これは球団運営会社が一部出資したベースボール・パートナーズ徳島が経営する、ジムが併設された整骨院だ。野球が上手くなりたい人のためのトレーニング、地元野球チームのコーチへの指導もメニューに加わっている。このジムが繁盛すれば、インディゴソックスの運営会社の収入が増える仕組みになっている。

直営ジムで選手たちがトレーニングを重ねる

 その5カ月後の2017年12月、ショッピングモール・ゆめタウン徳島のフードコートに「本場香川 宮武讃岐うどん」がオープンした。インディゴソックスの運営会社が同ブランドを所有するフォーシーズとフランチャイズ契約を結んで運営するものだ。試合のない日や練習の後には、選手も店舗に立つこともある。

うどん店を市民との接点に
選手たちも店舗で働きます

 「飲食店を経営することで、日々の売り上げの確保を期待でき、球団にもプラスになります」

 チームの一層の浸透を図るため、徳島市内を走るタクシーにステッカーを貼ってもらう、そのうちの一台はラッピングカーにする試みにも着手した。

チームロゴを描いたタクシーで市民にアピール

 自治体から支援を受けられる場合には、一時的な金銭を得るのではなく、チーム名の入ったのぼりを用意し設置してもらう方を選ぶ。

 「阿南市にはそうお願いしました。市内にのぼりを立てるのは、自分たちには難しくても自治体にはそう難しいことではないはずです」

 独立リーグは選手の入れ替わりが激しい。角中選手や伊藤投手のように、わずか1年でチームを去って行く選手もいる。

 「だから、選手個人というよりはチームに関心を持ってもらいたい、こっちを向いてもらいたいです」

(一部敬称略、次回に続く)