2020年度に6兆元(約102兆円)へ

 自前で商品を仕入れ、自らの店舗で商品を売るウォルマートの売上高と、様々な販売店が集まるモール形式を採用しているアリババの総取引額を単純に比較することはできない。しかし、アリババの総取引額がウォルマートの売上高(2015年12月期は約4856億ドル=約54兆円)を抜き、世界一の“流通企業”となる日が近づいている。

 この規模を中国の各省・自治区の経済規模と比較すると、6番目に相当するという。日経ビジネスは2009年の特集で、ウォルマートについて「国家を超える存在になりつつある」と評している。アリババも同様の存在になりつつある。

 ただ、張CEOは「我々はウォルマートをもう一度作っているのではない」と断言する。アリババにとっては3兆元も通過点にすぎない。張CEOは次の目標として、「2020年度には総取引額6兆元(約102兆円)に到達できる」と語った。

 総取引額100兆円という遠大な目標をどのように達成しようとしているのか。張CEOが掲げたのが「農村」と「海外」だ。

3兆元突破を受けてあいさつするアリババの張勇CEO(最高経営責任者)
3兆元突破を受けてあいさつするアリババの張勇CEO(最高経営責任者)

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