韓国や欧米に出遅れる日本

杭州にあるコアラの越境EC用倉庫。日本メーカーの存在感は薄い。
杭州にあるコアラの越境EC用倉庫。日本メーカーの存在感は薄い。

 2月下旬、杭州の保税区にあるコアラの越境EC用倉庫を訪れると、棚は欧米のメーカーの商品で埋め尽くされていた。日本の商品が取り扱い商品点数のうち半分を占めるという割には、日本メーカーの存在感は小さい。

 その理由は、日本製品の在庫を十分に確保できていないからだ。欧米メーカーは、コアラとの直接取引で商品を大量に納入している。一方、日本メーカーの多くはコアラに直接出品しておらず、ネットイースは日本の卸や小売りなどを通じて在庫を確保せざるを得ない。

 ネットイースの日本総代表を務める岡村恵子氏は「日本の商品は人気があるのに、直接取引ではないから十分な在庫の量を確保できず、常に足りていない」と嘆く。韓国の化粧品メーカーなどは、越境ECの拡大に合わせて増産に踏み切っているが、日本企業は周回遅れの感が否めない。

 ネットイースは杭州の倉庫を2016年に入って拡張。2年後には寧波で全自動の倉庫が新たに稼働する見通しだ。岡村氏は「欧米企業の商品が急速に増えており、倉庫はどれだけ作っても足りない。日本企業はもたもたしていると、倉庫は欧米や韓国などの企業の商品でいっぱいになり、在庫の置き場所すらなくなりかねない」と警鐘を鳴らす。このまま越境ECに二の足を踏んでいては、日本企業は目の前に広がるチャンスをみすみす逃してしまいかねない。