E氏:うちはまだ小規模なベンチャーなので、高校時代の文化祭や体育祭、部活でリーダーをやっている人に注目しますね。グループを率いるプレッシャーを経験していることが大事。

記者:キャプテンのような日が当たるポジションではなくても、戦略立案をするマネージャーなんかが活躍するということはないんですか?

E氏:会社のフェーズとして100人ぐらいの規模になっていく時に是非欲しいですね。リーダーばかりだと、会議をしても攻めのアイデアしか出てこないので(笑)。ちなみに、みなさん海外の高校はどう評価しますか?

C氏:流動性が高い人材が多くて、一つの会社に止まらないですよね。日本のオールドカンパニーにはフィットしない。BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)とか外資系に行くイメージですね。

B氏:海外の高校はICU(国際基督教大学)に進学する人多いですよね。こういう人は頭はいいけど、やっぱり日本の企業には合ってない。

C氏:ICUからめちゃめちゃアマゾン(・ドット・コム)に行ってますよね。もちろんリクルート(ホールディングス)も多いけど。

記者:同じようなタイプで、APU(立命館アジア太平洋大学)はどうでしょう?

B氏:それこそ高校で決まりますね。入学できる学力の幅が広いので、地頭がいい高校を出ているかによります。

 ある大手メディア企業では人材を3種類で分けてるそうです。まず、起業家魂を持った人材。独立心がある分、何人かやめるかもしれないけど、新規事業を作れる能力を持った人のことです。そして次に、KPI(主要業績評価指標)のマネジメントがしっかりできて、そのために馬車馬のように働ける人。そして最後にリーダーシップはないけど、飛び抜けてすごいものを作る人。そういう分類で考えると企業のフェーズによって必要な人材を考えやすいと思います。

進路にストーリーがあるか

記者:高校と大学の組み合わせで、このルートは面白い、という事例はありますか。

C氏:王道の高校→王道の大学はもちろん優秀なんですが、都立の工業高校から東工大なんていうルートも興味が湧きますね。その裏にどんな背景があるのか知りたくなる。

B氏:親に流されて大学を決めるのではなく、そこに自分自身の意思決定がある、語れるストーリーがある、という場合は期待が持てますよね。

記者:逆に王道の高校→非王道の大学のパターンはどうですか?

C氏:それも同じく、ストーリーがあればいいんじゃないかと思います。日本で1つしかない学部だからここに行くとか、経済的事情のために何としてもトップ合格で学費免除になりたいからとか。もしかしたら掘り出し物の人材かもしれないと期待しちゃいますね。

 18歳の意思決定ってすごい大事です。逆に、思考停止で王道高校→王道大学のパターンだと、会社のカルチャーによっては合わないかもしれないですね。

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