何となくショパールならではのモノ作りが見えてきたところで、別の現場へ移動。そこでは、先ほどの現場で磨いた部品を組み立ててバンド部を作っていた。なお、組み立て後のバンド部の一部は再び磨き工程に戻されて装飾が施される。

組み立て工程。磨き工程で磨かれた部品を、治具を使って組み立てていく。繊細な作業で、職人は女性が多いのだそうだ

 組み立てには特別な治具を使う。女性が部品を挿入しているのがそれ。最初に何本ものピンを治具に立てた状態で刺し、そのピン一つひとつに長方形の部品を差し込んでいく。

 上の写真は長方形の部品を差し込んでいるところ。写真にある、たくさんの部品が入った円形の容器は、日本の工場でもよく使われる効率化グッズだ。容器は中華レストランの円卓のようにクルクルと回るので、必要な部品を簡単に手前に持ってくることができる。

部品の製造以外は全てハンドメイド

その日の生産指示に従って職人が一つひとつ手作りする

 部品を組み上げたら、最後に右の写真のような器具でピンの端を固定する。

 正直、ここまで手作りなのには驚いた。素人感覚では機械でも十分に質の高い物を作れる気がしたが、考えてみれば、機械だとせっかく職人が磨いた部品を傷付けてしまう恐れがある。それできっと、手作業にしているのだと思った。

 最後に向かったのが、マニュファクチュール最大の見せ所。文字盤の機構部分であるムーブメントを組み立てる現場だった。