「中国は日本よりも進んでいる」。最近そんな言葉を聞くようになってきた。深圳がものづくり系スタートアップの聖地になっているとも。なぜITなどの分野で中国や深圳が日本よりも先に進んだのか。それは科学技術のイノベーションとは別の、大衆の中から次々と新しいもの生み出される「マスイノベーション」が花開いたからだ。
自分の作りたいものを作る「メイカー」のコミュニティーに深く関わり、シンガポールから深圳へと拠点を移した高須正和氏が、中国のマスイノベーション(万衆創新)の実態を豊富な実例をもとに解析する。
シリーズ
完結
「中国は日本よりも進んでいる」。最近そんな言葉を聞くようになってきた。深圳がものづくり系スタートアップの聖地になっているとも。なぜITなどの分野で中国や深圳が日本よりも先に進んだのか。それは科学技術のイノベーションとは別の、大衆の中から次々と新しいもの生み出される「マスイノベーション」が花開いたからだ。
自分の作りたいものを作る「メイカー」のコミュニティーに深く関わり、シンガポールから深圳へと拠点を移した高須正和氏が、中国のマスイノベーション(万衆創新)の実態を豊富な実例をもとに解析する。
深圳のベンチャーは、創業1年足らずで社員10名ぐらいというサイズの会社でも、世界最大のEMS、FOXCONNに製造を委託しているケースがある。なぜFOXCONNがベンチャーの製品を作るのか。
米アップルの第一歩は、西海岸の自作コンピュータオタクたちに、ジョブズとウォズの2人のスティーブが100枚の基板を頒布したことから始まる。日本の同人ハードウエアのコミュニティが世界的イノベーションにつながっても不思議はない…
趣味としてものづくりをする人たちの祭典「メイカーフェア」。その中でもクリエイティビティーで世界から高い評価を得ているのが日本で開かれる「メイカーフェア東京」だ。
2010年、米アップルが「iPad」を発表した後、わずか60日でiPadそっくりのタブレット端末を発売し、「山寨王」と呼ばれたメイカーが深圳にいる。単なるコピー商品の作り手でない。エチオピアにも進出した発明家の矜持とは。
「世界の雑貨の中心地」と呼ばれる浙江省義烏市。セネガル人のソーラ氏は貿易商としてこの街に10年以上住んでいる。ソーラ氏は「アフリカは、中国から学ぶことで成長できる」と語った。
アメリカ発祥のDIYの祭典、メイカーフェア。このメイカーフェアを中国で最初に開いたのが、深圳のSeeedという企業だ。同社が「メイカーの都」としての深圳を世界に広げたと言っても過言ではない。
自作PC用のマザーボードと同様に、深圳では様々なガジェットのマザーボード「公板」が売られている。誰でも簡単に流行の商品を作ることができるエコシステムはなぜ誕生したのか。
イノベーションの拠点として急成長した深圳に対し、中国のイノベーションを主導してきたのが首都・北京だ。世界トップクラスの大学から起業家を育て上げる、深圳とは異なるイノベーション支援システムを紹介する。
深圳では新しい製品が次々と生み出され、販売されている。日本企業にはなかなかまねのできない深圳のスピード感はどこから生まれるのか。「中国型オープンソース」とも言える独特の知財の考え方がその背景にある。
中国・深圳では次々と新たなサービスが生まれる。それを支えるのがアイデアに資金を投じる投資家たちの存在だ。「選択と集中」とは真逆の、「よくわからないもの」に投資する人たちがイノベーションを育む。
深圳の1週間はシリコンバレーの1カ月--。米国のスタートアップ支援企業はそのスピード感をこう表現する。改革開放から40年、小さな漁村から世界の工場を経て、深圳が新しいものを生み出す街になったのはなぜか。
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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全8回
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