皮を取ってから爆発的に売れた

 サラダチキンが登場する以前から、バンバンジー用の蒸し鶏やローストチキンなどは市場にあった。だが、味にバリエーションがあって飽きにくく、調理せずにすぐに食べられることから、サラダチキンが支持されるようになった。

 また、スーパーの売り場構成の変化も、サラダチキンの人気を後押しした。サラダチキンは当初、その名のとおりサラダの具材として売られていた。サラダはどちらかというと夏のメニューなので秋冬になると売り場が縮小されていたが、ヘルシーな食材を求める人が増えたことからサラダ用商品が年間を通して店頭で扱われるようになった。そのため、サラダチキンをカット野菜などといっしょに並べて売る店舗も増えてきたという。「精肉売り場、総菜売り場、サラダコーナーと、1店舗で3カ所に置かれるパターンも見られるようになった」と佐藤本部長は話す。

 2014年には、さらなる健康志向の高まりに応えるべく、それまで皮付きで販売していたサラダチキンの皮を取るという改良を行った。これによって従来品より約40%もカロリーをカットできたが、「精肉業界では『鶏肉の皮を取り除くとおいしさが失われる』という思い込みがあったので、皮なしの商品を展開するのは勇気が必要だった」と佐藤本部長は話す。同社にとって大きな賭けだったというが、これをきっかけにサラダチキンが大ブレイクしたという。

サラダ以外のアレンジで需要増に期待

 発売以来、同社のサラダチキンはスーパーの精肉売り場に生の鶏肉と一緒に卸す形が定着していた。だが2013年にセブンイレブンが参入したことでサラダチキンの認知度がアップ。販路がぐっと広がった。また、昨年から今年にかけて多くのコンビニからオファーがあり、2016年8月にはローソンでの取り扱いを開始した。

パック数
発売年数 西暦 単位:万パック
1 2001 50
2 2002 70
3 2003 90
4 2004 110
5 2005 110
6 2006 130
7 2007 130
8 2008 130
9 2009 130
10 2010 150
11 2011 50
12 2012 250
13 2013 400
14 2014 600
15 2015 650
16 2016 800
17 2017 1,100
累計 4,950


サラダチキンの出荷数(パック数、アマタケ提供)。2011年は東日本大震災の被災により工場の操業が停止したため、出荷数が減少している
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