ディスプレーの基準は解像度から緻密さへ

 最後に、ディスプレーの解像度の進化についても聞いてみた。ここ数年、ディスプレーの高解像度化が一気に進んでいる。先に高解像度になっていったのはモバイルノートやスマートフォンなどの小型のディスプレーだったが、ようやく最近になって27~30型の4Kディスプレーにも4万~5万円台の製品が出てきて、買いやすくなってきた。しかし、実際に使ってみると、27型の4Kディスプレーでさえドットピッチは細かすぎるほどだ。高解像度化はいったいどこまで進むのだろうか?

 「現在のディスプレーの売れ筋は23~24型クラスのフルHDですが、これらの製品が売れているのは価格が手ごろになった結果だと思います。今後も単に高解像度になるだけでなく、文字サイズなどは見やすいサイズに保ちつつ、画像や映像は緻密に見せる工夫が必要です」と家永さん。Windows 10ではそれが実現できているので、この方向で徐々に高解像度のディスプレーが普及していくと見る。とはいえ、「23型の4Kディスプレーでも使用時の距離で見てドットがほぼ見えないほど細かくなっていますから、これ以上の解像度が必要という人は少ないかもしれません。今後は、解像度という言い方ではなく、ppiなどドットの緻密さを示す表し方が主流になってくると予想しています」とのこと。つまり単なる解像度ではなく、見た目の緻密さを基準にディスプレーを選ぶ流れになるということだ。

 つまり、普通に使うなら、23~24型のフルHDでも満足できる。さらに美しい画像を大画面で見たい方は、当面27~28型の4Kが目安になるだろう。

執筆者/戸田 覚(とだ・さとる)氏

1963年生まれのビジネス書作家。著書は120冊以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。近著に、『一流のプロから学ぶ ビジネスに効くExcelテクニック』(朝日新聞出版)がある。
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日経トレンディネット 2016年12月1日付の記事を転載]