混迷を極める映像出力端子、規格

 10年ほど前までは、映像出力端子はもっとシンプルだった。時代によってタイプは異なるものの、定番の端子があったので迷うことはなかった。ところが最近は、やたらに端子の種類が多くて混乱する。そんな声はメーカーにも届いているのだろうか?

 EIZO 企画部商品技術課技術支援係主事の家永さんによれば「接続端子の種類は確かに増えています。お問い合わせもとても多いです」とのこと。ディスプレーメーカーとして、自社の製品にどんな端子を採用するのかはパソコン側に左右されると思うが、現状はどうなっているのだろう。

 「確かにディスプレーにどんな端子を採用するのかは、パソコンメーカーのポリシーによります。昔のパソコンはディスプレーとの接続が主でしたが、最近はテレビとも接続するようになったため、コンシューマ向けパソコンではHDMI端子を搭載しているものが少なくありません。一方、法人向けパソコンは(miniを含む)DisplayPortが主流です。ただ、その法人向けパソコンも、3年前ならD-SUB、DVI、DisplayPortがあれば問題なかったのですが、今ではHDMIを搭載する製品も出てきました。さらに、アップルは昔から端子を集約する傾向があり、現在はThunderboltへ急速にシフトしています」(家永さん)

 日本では、VGA端子を搭載するノートパソコンが減って、HDMI端子を搭載するモデルが主流になりつつあった。このタイミングで、急にThunderboltも台頭してきた。とはいえ、現状はHDMIとThunderboltの両方を搭載するモデルは数が少なく、どちらを選ぶべきか判断は難しい。

昔のパソコンは標準で搭載していたD-SUB端子。今でもプロジェクターとの接続に利用されている。ただし、アナログ端子なので解像度は高くない
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