2002年にユニクロが「ヒートテック」を発売してから15年。保温だけでなく消臭や抗菌、保湿などさまざまな機能を持った保温インナーが多くのメーカーから発売され、冬の定番衣料になった。

 そんななか、グンゼが2017年の秋冬レディス向け商品として「KIREILABO完全無縫製ウォーマー」を発売。保温インナーの一つではあるが、既存の保温インナーブランド「ホットマジック」シリーズではなく、肌への優しさを重視した「KIREILABO(以下、キレイラボ)」シリーズの製品だという。さらになんと商品化されるまでに約10年を要したそうだ。なぜそんなに時間がかかったのか。それほどまでして防寒インナーを“完全無縫製”にすることに、どんなメリットがあるのか。

「KIREILABO 完全無縫製8分袖ウォーマー」(2500円)。色はシシリアンパープル(写真)、ブラック、ミスティピンク、プリマベージュの4色。ほかに2分袖(2200円)、ラン型(カップ付)(2200円)がある
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「KIREILABO 完全無縫製9分丈ウォーマー」(2500円)色はシシリアンパープル(写真)、ブラック、ミスティピンク、プリマベージュの4色。ほかに5分丈(2200円)、7分丈(2500円)がある
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キレイラボの無縫製のショーツは「スースーする」!?

 そもそもキレイラボは文化服装学院 文化・服装形態機能研究所の伊藤由美子所長監修のもと、加齢による体のストレスを減らすことをコンセプトに2010年秋に立ち上げられたブランドだ。翌2011年春夏には肌への優しさを優先し、物理的刺激となる縫い目や装飾、洗濯タグを排除した完全無縫製ショーツを発売。縫い目をなくすために安全性が優れた接着剤で生地を接合して成型しているため独特なデザインに仕上がっており、当初は営業部門にも驚かれたという。

 「初めて完全無縫製のショーツをはいたときはウエスト部分の締め付けがないため、“スースーする”ような頼りない感じがした」と、同社コーポレートコミュニケーション部 広報IR室の前川真由美氏がいうように、完全無縫製ボトムははき心地も独特。フィット感はしっかりしているのに圧迫感を感じず、着心地が良いという。さらに2014年には「肌側綿100%ノンワイヤーブラジャー」を発売(関連記事「“脱ワイヤー美乳”でブラジャー新時代到来か!?【大人ブラ・後編】」)。ラインアップが増加して愛用者が増えるなか、「寒いときにも着られる冬用のものが欲しい」という要望が顧客から多く寄せられ、保温インナーの開発を本格化した。

転写プリントで肌を刺激する洗濯タグをなくしている
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