最近、中国の街中を走るジョガーをよく見かけるようになった。SNSが起爆剤となったブームなのだが、どうやら健康志向とは違う目的で走っている人も多いようだ。

沿岸部から内陸部へ、おしゃれなジョガーが急増中

 中国の街中でジョギングをする人が増えている。筆者が拠点としている内陸の省都でも、今年に入って突然、ジョガーたちを目にするようになった。ネットニュースやブログ記事を読んだ限りでは、昨年あたりから沿岸部の都市でジョギングがブームになっていたらしい。

 筆者も7、8年前にダイエットと健康目的でジョギングを始めたのだが、当時は街中を走っている人などはいなかった。その後、サイクリングをする人たちを見かけるようにはなったが、ジョギング人気は今年に入ってのことだ。

 最近のジョギングブームについて中国人の友人、知人に尋ねてみたところ、皆が「あれは流行に乗っているだけ」「本当に走りたいと思って走っているわけではない」と言う。また、ネットの反応を見ても「最近のジョギングブームはSNSがもたらした流行であり健康は二の次」と冷ややかに見ている人が多い。

 カッコいいスポーツウエアに身を固めた人の投稿をSNSで見て、それに憧れた人たちが「自分も走ってアピールしよう」と考えた結果が現在のジョギングブームを生んだというわけである。その背景には“イケてる自分”を不特定多数の人に見てもらいたいという中国人独特の“メンツ”と、走ることを通じて友達を作りたいという“都市孤独症”があると中国メディアは分析している。

特に公園でジョギングする人が多い
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地域別ジョギンググッズのネット購入の浸透率(左)と、ジョギング人口が増えている地域(右)。出典:CBNData
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