睡眠障害でEDのリスクが2.1倍に

 さらに、ストレスと睡眠をテーマにしたサプリメントも。メンズヘルスと何の関係があるのかと思いきや、男性機能に大きく影響することが分かっているという。「睡眠障害のある人はEDになるリスクが2.1倍高くなるそうだ」と太陽化学ニュートリション事業部研究開発グループの小関誠氏。「お茶に含まれるL-テアニンには、起床時の疲労感や眠気を軽減することが報告されていて、機能性の表示が認められている」(小関氏)。実際、200㎎のL-テアニンを飲んで眠ると、途中で目を覚ます時間が短く、起きたときの疲労感も低かった。さらに、200㎎のL-テアニンを飲んで大学生に暗算を繰り返してもらった実験から、心拍数や唾液中のストレスホルモン(IgA)が抑えられ、作業のストレスを軽減することも確認されている。

 そのほかに男性の健康をサポートするものとして知られているのが、「前立腺肥大にともなう排尿障害」の治療薬として欧州で使われているノコギリヤシだ。ノコギリヤシは日本では食品として販売されている。日本では50歳以上の男性の20%が排尿障害といわれ、潜在患者数は480万人と推定されている。森下仁丹ヘルスケア開発部部長補佐の田中幸雅氏は「ノコギリヤシには、男性の加齢に伴う排尿障害を改善するエビデンスもある」と話す。

 また、目の網膜の中心部にある黄斑がダメージを受けることで、視野の中心部分が見えなくなる眼病「加齢黄斑変性」も、男性の発症率が高い症状だ。米国では失明原因の1位、日本でも4位となっていて、加齢以外にタバコや紫外線もリスクの要因で、喫煙率が高いせいか、日本では男性の発症率が女性の3.25倍も高いという。

 そんななか、ロート製薬は黄斑色素成分と呼ばれるルテインとゼアキサンチンを配合した機能性表示食品を開発。「ルテイン・ゼアキサンチンには見る力の維持をサポートすることが報告されている」(ロート製薬ヘルスサイエンス研究企画部の西巻賢一副部長)という。どちらも加齢によって減るが、体内では合成できず、食事やサプリメントでとらなければいけない成分だ。これらの摂取によって、目の黄斑色素の密度が上がったという。

 男性が健康や外見を意識するようになったことで需要が生まれ、男性向けのサプリメントは増加していくのではないだろうか。

(文/伊藤和弘)

日経トレンディネット 2017年11月10日付の記事を転載]