ギャンブル性の高いクレーンゲーム「烟烟机」

 クレーンゲームは中国語で「娃娃机」という。直訳すれば「ぬいぐるみマシン」だ。一方で「烟烟机」と呼ばれるクレーンゲームもある。直訳すると「たばこマシン」。ぬいぐるみではなく、たばこが景品なのでこう呼ばれる。こちらはターゲットが大人なので、“実入り”で言うと娃娃机よりも烟烟机のほうがいいという。

 烟烟机は、低所得者層が暮らす地域で目立つようになってきた。また、2元、8元、40元、80元といった価格が書かれたたばこをゲットすると、相当額の現金と交換できるというギャンブル性の高いものも登場している。

 そんな中、烟烟机に数百元(数千円から1万円近く)を投じた男性のニュースや、夜間にゲーム機のガラスが破壊され、景品のたばこが盗まれたというニュースが報じられた。烟烟机を設置することによる治安悪化も懸念されており、地元公安がゲーム機を撤去した、設置した店の店長を逮捕したといったニュースも流れている。

 烟烟机のニュースだけではない。動画サイトには、娃娃机の達人を自称する美女の実況動画も登場している。娃娃机のブームに便乗したビジネスはまだまだ増えていきそうだ。

烟烟机に大金を投じた男性のニュース
烟烟机に大金を投じた男性のニュース
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3人組の男が夜間におので烟烟机を破壊
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ネットでは「クレーンゲームアイドル」も登場
ネットでは「クレーンゲームアイドル」も登場
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執筆者/山谷剛史(やまや・たけし)氏
NNA所属。海外専門ITライターとしてライター業を始めるものの、中国ITを知れば知るほど広くそして深いネタが数限りなく埋蔵されていることに気づき、すっかり中国アジア専門のITライターに。連載に「山谷剛史の「アジアIT小話」」、「山谷剛史のマンスリーチャイナネット事件簿」、「中国ビジネス四方山話」など。著書に「中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立」(星海社新書)、「新しい中国人 ネットで団結する若者たち」(ソフトバンククリエイティブ)など。

日経トレンディネット 2016年10月27日付の記事を転載]

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