新OSが使いにくい?

 ここまでApple Watch 2のいいところを書いてきたが、Apple Watch 2に不満がないわけではない。それはおそらく、Apple Watchの新OS「watchOS 3」の使い勝手によるところが大きいのだと思う。

 まず、watchOS 3で新しく追加された、アプリを素早く起動する「Dock」だ。これはwatchOS 2までの同様の機能を持つ「グランス」に置き換わるものだ。

 しかし、これは正直、グランスのままでよかった。操作方法が大きく変わり、使い勝手が悪くなってしまったと筆者は感じる。

 グランスは、文字盤を下から上へスワイプすれば、設定されているアプリの「グランス」が表示される。一方のDockは、Apple Watchの右側にあるボタンを押すことで起動し、目当てのアプリをタップする必要がある。このちょっとした動作の違いが、煩わしくてしかたない。

 また、操作方法にも不満がある。これは初代Apple Watchから継続されているのだが、操作するために両手をあけなければいけないという点。片手にカバンを持っている場合、Apple Watchで操作するのは至難の技。つまり、両手がフリーの状態でないとつかえないのだ。

 筆者はこれまでは手荷物タイプのビジネスバッグを使ってきたが、Apple Watch 2を操作するようになって肩から掛けられるトートバッグに変えた。このあたりは、Apple Watchのみならず、時計型ウェアラブル端末の共通課題だと思うので、何か画期的な解決策をあみだしてほしいところだ。

watchOS 3の新機能、Dock。Apple Watch右横のボタンを押さないと表示されないなど、使い勝手はグランスのほうがよかった
watchOS 3の新機能、Dock。Apple Watch右横のボタンを押さないと表示されないなど、使い勝手はグランスのほうがよかった
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Apple Watchは、Siriを使って音声操作も可能だが、やはり両手操作が基本。両手が空いていないと、なにもできない
Apple Watchは、Siriを使って音声操作も可能だが、やはり両手操作が基本。両手が空いていないと、なにもできない
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 不満点もそれなりにあるが、このApple Watch 2は、ようやく使い物になるスマートウォッチになった。初代Apple Watchは処理速度の問題から、ほぼ通知にしか使用していなかったが、iPhoneのウィジェット程度ならApple Watch 2で十分処理できるようになった。

 もちろん、しっかりとしたメールの返信をしようとすると難しいが、そういった作業はiPhoneでやればいい。

 また、Apple Watch 2は、Felicaに対応していて、SuicaやIDやQuicPayが使えるようになった。Apple Watch 2で改札を通ったり、コンビニなどで決済したりすることも可能となったわけだ。普段の生活もかなり便利になるだろう。

(文/村瀬浩司 編集/日経トレンディ

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