大活躍する人の手や足の石こう像を限定販売したい

 今、七彩が最も期待を込めるビジネスは、スポーツ選手や漫画家など、社会で活躍する著名人の手や足を型取りした石こう像を限定販売するアイデアだ。しかも大量には作らない。「せいぜい100個程度でシリアルナンバーをつけ、プレミアム価値で勝負する」(一ノ瀬氏)というもの(※)。

※現在、スポーツ業界やオリンピックに向けたイベント、展示会などで付加価値の高いメモリアル商品として販促活動を展開中。2019年6月19日開催の広告宣伝EXPOに出展予定。
「これは私の手です。似ていますか?」(商品本部長・一ノ瀬秀也氏)
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「ボールを握った手の形」をきっちり決めて型取りするのがミソ
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ボールを持たせるときは指を外してセットします
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 卓球の選手ならラケットを握ったままの手を記念のオブジェとして残すことができる。ペンを持たせた作家の手を1個だけ作って記念館に飾るのもアリだろう。

これが大先生の手、だったりするのだ
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これが数億人の観客を歓喜させた、あのアスリートの足だったら……!
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 微細なシワの1本1本に、唯一無二の肉体性をリアルに刻む石こう像。リアルな彩色のほか、表面を金色や銀色に加工し、下写真のようにトロフィー風に仕上げることもできるそうだ。

このように金属調に表面加工したトロフィー風になると、型取りの意味合いが損なわれるように思うのだが……
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 金や銀のトロフィー風になると高級感は演出できる。しかし、物質感が強すぎて生き写しのリアリティーを損なうのは惜しい。ファンが欲しいのは物質的なリッチ感ではなく、神と仰ぐ人の肉体をそのまま写し取ったことの稀有な価値だと思うが……。

 神と仰ぐ人のシワや爪の形を見てみたい。あと、シリアルナンバーがついた“顔”を部屋に置くのはどうだろうか……?

特に「関節」に怖いほどのリアルを感じる
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(写真/佐藤 久)

著 者

赤星千春

「?」と「!」を武器に、トレンドのリアルな姿を取材するジャーナリスト。。

[ 日経トレンディネット 2018年9月26日付の記事を転載]