1カ月間使ってみたら……

 さて、今回スイフトをオカムラから長期借用しており、記事執筆時点で試用を開始してから24日が経過している。そこで長期間利用した上での率直な感想をお伝えしよう。

 まず筆者の場合、座り仕事と立ち仕事の割合は、現在大体2:1ぐらいとなっている。試用を始める際にはできるだけ長く立って仕事をしようと意気込んでいたが、徐々に座って仕事をする時間が長くなり、現時点では座り仕事をする時間のほうが長くなってしまった。単に身体的な疲労感を比べるなら、やはり座っているほうが疲れ自体は少ない。そもそも8時間連続して立ちっぱなしで仕事をするのは現実的ではない。

 しかし、たとえ1時間のうち20分間しか立たなかったとしても、腰への負担は明らかに軽減されている。立つことにより必然的に姿勢がよくなるうえに、椅子に座っていないので前屈、後屈や、腰回しの運動などを適宜行なえるためだ。座らないということがいかに姿勢を自由にするかということを改めて強く実感した。

でかいわりには猫背ではない筆者は、自然に立てば背筋が伸びる。この状態なら腰に残っているコリもそれほど気にならない
でかいわりには猫背ではない筆者は、自然に立てば背筋が伸びる。この状態なら腰に残っているコリもそれほど気にならない
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座って仕事をしていると、徐々に背中が丸まって、腰に重さを感じるようになる
座って仕事をしていると、徐々に背中が丸まって、腰に重さを感じるようになる
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 また副次的な効果としては朝の仕事のスタートダッシュが早くなった。多少寝ぼけまなこでPC画面に向かっても、身体を揺さぶりながら朝のニュースを眺めていると5分ほどで頭が覚醒してくる。このことを知ってからは、寝る前にPCの電源を落としたら、必ずデスクを立ち仕事の高さに上げて、椅子を部屋の端に追いやることにした。

立ったほうが能率がいい

 個人差はあるだろうが、立って仕事をしているときのほうが私の場合は能率がいい。座っているとついダラダラしてしまい、仕事には関係のないウェブ記事を読んだり、SNSに張り付いたりしてしまいがちだ。しかし作業が終了するまで立ち続けると決心して仕事に臨むと、終わるまで座るわけにはいかないので必然的に仕事に集中できるのだ。

 最初はできるだけ立って仕事をしようと意気込んでいた筆者だが、いまは立ったり座ったりを頻繁に繰り返している。20分間立ち続けようと無理するのではなく、立つのに疲れたら座り、座っていて腰が凝ってきたら立つという、身体の欲求に正直に従っている。立ったり、座ったりを5分置きに繰り返せるのも、電動で上下昇降できるスイフトのメリットだ。

 記事執筆時点では「腰がまったく凝らなくなった!」「1カ月で5キロ痩せた!」という劇的な効果は正直実感できていない。脚に筋肉が付いてきて、階段の上り下りがラクになった気がするが、体重など身体的に大きな変化があるとしても半年、1年はかかると思う。

 しかし、これまで1日中座り仕事をした夜は、腰のコリが気になってなかなか眠れなかったが、スイフトを使い始めて1カ月弱が経過した現在はスムーズに寝付けるようになっている。小さな身体の変化だが、個人的には十分満足のいく恩恵だ。

昇降にかかる時間が約14秒と短いからこそ、何度昇降を繰り返しても、その操作が億劫になることはない
昇降にかかる時間が約14秒と短いからこそ、何度昇降を繰り返しても、その操作が億劫になることはない
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 手動で昇降するデスクなら、2万円で購入できる製品が発売されている。しかし手動では短時間に何度も昇降させるのは面倒だし、そもそも2万円の製品とスイフトでは机本来の耐久性も段違いだ。腰への負担を軽減するため、そして身体の欲求に素直に従って立ち姿勢と座り姿勢を無理なく繰り返したいという人には、スイフトは投資に見合うだけの価値があるだろう。

(文/ジャイアン鈴木 編集/日経トレンディネット