カジュアルなタブレットとしてのツボは押さえる

 ただ、アプリに関しては悪い話ばかりでもない。例えば、一部のアプリの課金は割引になっている。もっとも、アマゾンのストアアプリを利用すれば普通のAndroid端末でも同様の割引を受けられるので、Fireだけのメリットとも言えないのだが……。

 また、AndroidのカスタマイズOSとして僕が注目したのは「Blue Shade」機能が搭載されていることだ。ブルーライトをカットするモードで、画面がセピアっぽくなり、目が疲れにくいという。確かにまぶしくないので、室内の照明で本を読むときには最適だ。読書に力を入れたモードを搭載しているのは、さすがアマゾンのタブレットだ。

 ガジェットに詳しい人が電子書籍を読むために選ぶなら、恐らく楽天の電子書籍リーダー「Kobo Aura ONE」だろう。文字も読みやすく、バッテリー駆動時間も長い。ただ、「Kobo Aura ONE」は電子書籍専用の端末で、画面はモノクロ。しかも、7.8型で2万円を超える。一方、Fire HD8は、カラー液晶搭載で、カスタマイズされたAndroid OS搭載とはいえ、電子書籍リーダーよりは汎用性が高い。本体価格が安いだけに、ウェブの閲覧と読書、映画観賞だけに用途を絞っても間違いなく元は取れるだろう。

[画像のクリックで拡大表示]
Blue Shadeで青い光をカットした表示ができる
[画像のクリックで拡大表示]
カバーはカジュアルな印象で悪くない
[画像のクリックで拡大表示]
戸田覚(とだ・さとる)氏
1963年生まれのビジネス書作家。著書は120冊以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。近著に、『一流のプロから学ぶ ビジネスに効くExcelテクニック』(朝日新聞出版)がある。

Facebook:https://www.facebook.com/toda001