どうしても納得できないのが液晶だ

 本体がやや重く厚いのは、価格を考えれば妥協できる。性能も並だが、それも仕方がない。

 ここでは、僕が思う判断の分かれ道を考えていきたい。もちろん、単なる製品の良しあしではない。なにしろ、ライバルがいないほどの格安モデルなのだから、至らない点もあって当然。それを踏まえて妥協できるのか、買うかどうかを判断すればいいだけの話だ。ただし、ウェブサイトの情報だけでは分かりづらい。

 僕が思う一番の判断ポイントはGPSを内蔵しないことだろう。iPadもWi-FiモデルはいまだにGPSを内蔵しないとはいえ、地図アプリなどを使うならGPSは必須。つまり、Fire HD8は外出先での使用があまり想定されていないのだ。まあ、GoogleマップやポケモンGOも正規の手順ではインストールできないのだから、そういうデバイスだと思うしかない。

 さらに気になるポイントが2つある。まず、Wi-Fiが最新の802.11acに対応していないこと。これは欠点だと思う。自宅で使うことを前提にしている端末だからこそ、無線LANではサクサク電子書籍や動画をダウンロードしたいのだ。

 もう1つ、個人的にどうしても我慢できないのは、液晶の白っぽさだ。見た目では、タッチセンサーを搭載するガラス面と液晶との隙間をなくしたいわゆるダイレクトボンディングのように思えるが、実は隙間があるようで、少し傾けると液晶が白っぽくなる。電子書籍も映画も美しく見られないようではタブレットとして不合格だ。

 アマゾンのFireシリーズは、見た目こそ普通のAndroidタブレットなのだが、OSが独自にカスタマイズされていて、話題のアプリが使えないケースが多いことも注意が必要だ。

液晶が白っぽく見えるのは、iPad Proと比べると一目瞭然だ
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ACアダプターは邪魔にならないサイズ
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