筆者も試してみたが、ウェアラブルデバイスの振動がかなり強めで、手首が少しむずがゆくなった。もし日本で朝の通勤ラッシュのときにこれを使ったら、周囲に振動が伝わらないか気になりそうだ。ただ、目の付けどころはユニークだ。
スマートな頭脳を乗せたアラーム時計
最後に紹介するのがフランス・リヨンに拠点を構えるholiのスマートアラーム時計「BONJOUR」だ。
BONJOURは、独自のAIエンジンと音声アシスタントを搭載して、ユーザーの生活パターンを学習しながら、より健康的な1日が過ごせる起床時間を自動で設定して起こしてくれる目覚まし時計だ。ちなみに、ユーザーとのボイスチャットを使い込むほどスムーズな会話ができるようになるという機能も搭載されている。
音声アシスタントはAlexaではないが、「Alexaに相当する幅広いスマート家電との互換性が特徴」とスタッフはアピールする。本機はKickstarterにプロジェクトが公開されており、既に目標の投資金額を達成。2017年10月から先行予約購入分の発送を開始する。
フランスでは政府がハイテク産業企業をバックアップする「フレンチ・テック」のプロジェクトが好調であるためか、同社のようなスタートアップがIFA NEXTにも数多く参加していた。会場のにぎわいぶりから、2018年はIFA NEXTの規模もさらに拡大するのではないだろうか。
(文/山本敦)
[日経トレンディネット 2017年10月4日付の記事を転載]
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