広角カメラの画質にXS、XS Max、XRで大きな差はない

 XS、XS Maxは広角と望遠のデュアルカメラ搭載で、XRは広角のシングルカメラのみ搭載とカメラは差異化されている。しかし解像度はすべて1200万画素で、絞り値も広角はすべてF1.8だ(望遠はF2.4)。XRのプレスリリースに「iPhone XSと同じ12MP f/1.8開口部の広角レンズカメラを採用」と記載されているので、広角カメラの画質は基本的に差はないはずだ。

 ただしズーム機能はXS、XS Maxが2倍光学ズームと最大10倍デジタルズーム、XRは最大5倍デジタルズームと違いがある。照明効果を変える「ポートレートライティング」の種類もXS、XS Maxが5つ、XRが3つと異なっている。「自然光」「スタジオ照明」「輪郭強調照明」はシングルカメラでも実現可能だが、「ステージ照明」「ステージ照明(モノ)」はデュアルカメラに依存した機能というわけだ。

 なおXS、XS Maxは被写体の認識にデュアルカメラの視差を利用できる。XS、XS MaxとXRでは被写体と背景を認識する精度に差がある可能性が高い。

 暗部と明部のどちらも捉える写真用の「スマートHDR」、ビデオ用の「拡張ダイナミックレンジ」、そしてポートレートモードのぼかし効果、被写界深度調整機能は2018年モデルのすべてで活用できる

過信は禁物だがXS、XS Maxは防水、防じん性能が向上

 XSとXS Maxは防じん・防水性能が向上した。防じん・防水の保護等級でいうと、XとXRは最大水深1メートルで最大30分間浸かることに耐えるIP67だが、XSとXS Maxは最大水深2メートルで最大30分浸かることをクリアーしたIP68に向上している。製品公式サイトに「防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります」と記載されているので過信は禁物だが、安心感は高い。

XSとXS MaxはIP68だが液体による損傷は保証の対象にならないことに注意。水場で使うことが多いなら「AppleCare+」(2万2800円)への加入を検討しよう
XSとXS MaxはIP68だが液体による損傷は保証の対象にならないことに注意。水場で使うことが多いなら「AppleCare+」(2万2800円)への加入を検討しよう
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