「昔の生活に比べて畳の部屋が少なくなり、正座をする機会が減った。日常生活の中で座ったり立ったり、しゃがんだりという動作の繰り返しが少なくなったことで脚の筋肉をまんべんなく使う機会が減少し、足の不調を訴える人が増えている」と、木津院長は話す。特に正座はしゃがむために太ももやふくらはぎの筋力を使い、ひざ関節が深くに屈曲することで通常使わない筋肉が伸びて、柔軟性が養われるのだという。

 では、正座をする生活にすると良いのかというと、「長時間床に座るのは、体がゆがんで、姿勢が悪くなる」(木津院長)。あぐらやぺちゃんこ座り、体育座り、女性が良く行なう横座りなどは体がゆがむ原因になるという。また、膝を痛めている人は症状を悪化させる原因にもなるそうだ。木津院長が提案するのは、あくまで膝を深く曲げても痛みや違和感がない人に向けて「正座をエクササイズとして、運動後や朝晩に短時間行うのが良い」とのこと。

 足首が冷えやすかったり、むくみやすかったりする女性はもちろん、男性やランナーにもすすめたいと木津院長は話す。「男性は、太ももの前側や足のスネの筋肉が硬い人が多い。また、イスなどに長時間座っていると股関節や足関節の筋肉が拘縮(こうしゅく)しやすくなるので、定期的に短時間正座をして太ももの前側の筋肉を伸ばすと良い。ランナーは特に足首の柔軟性がないとケガをしやすいので、正座は走る前後のストレッチに良い」(木津院長)。

 ではどのようにエクササイズに取り入れればよいかを次のページで紹介する。

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