スマートスピーカーではどう攻める?

 同社は、Googleアシスタント対応のワイヤレススピーカー「LF-S50G」も発表した。IFA 2017ではアマゾンの音声アシスタント「Alexa」と合わせたスマートスピーカーが多数出展されていたが、ソニーとしてはあくまで「音楽再生」の立場からスピーカーに音声アシスタントを組み込むという現実的なアプローチ。他社のように「白物家電も含めてスマートホームの一部とする」といった構想は、同社にはまだ先のようだ。

Googleアシスタント対応のワイヤレススピーカー「LF-S50G」
Googleアシスタント対応のワイヤレススピーカー「LF-S50G」
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ソニーブースでは、音声で指示すると音楽を流す機能をデモしていた
ソニーブースでは、音声で指示すると音楽を流す機能をデモしていた
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 最後にスマホでは「Xperia XZ1」「Xperia XZ1 Compact」も発表。4.6インチの小型モデルであるXperia XZ1 Compactも含めて「Snapdragon835」搭載、さらに「3D Creator」というカメラによる3Dスキャン機能も搭載し、ハイエンドスマホとして引き続き差異化を図っていく。(日経トレンディネットの関連記事「Xperiaハイエンド機、2機種を発表 カメラがより充実」)

「Xperia XZ1」「Xperia XZ1 Compact」も発表
「Xperia XZ1」「Xperia XZ1 Compact」も発表
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スマホのカメラのみで3Dモデルを生成できる「3D Creator」
スマホのカメラのみで3Dモデルを生成できる「3D Creator」
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 今回の発表を全体としてみると、ソニーらしい新機軸の製品を出していくという感じではなかった。むしろプレミアムセグメントでの高付加価値戦略が成功したことを受けて、成功した分野でさらなる攻勢を仕掛けていく姿勢を鮮明にしたといえそうだ。

(文/折原一也)

日経トレンディネット 2017年9月6日付の記事を転載]

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