ハイレゾより「騒音カット」「外音取り込み」に力点
ヘッドホンについても、今秋、ワイヤレスの新製品、1000Xシリーズを発表したきっかけにもなった先代モデル「MDR-1000X」が欧州でもヒット。もともとソニーは、欧州ではヘッドホン・イヤホンの台数シェアが1位だったが、今年6月から金額ベースのシェアでも1位を確保した。
IFA 2017では新たに1000Xシリーズとして、オーバーヘッド型ヘッドホンの「WH-1000XM2」に加えて、首掛け仕様のワイヤレスイヤホン「WI-1000X」、そしてソニーとして初の製品となる左右独立の完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000X」を展開。まさにヘッドホン・イヤホン市場におけるプレミアムセグメントを押さえにいく。
上記の新製品は、他社製品との違いとして、騒音をカットするノイズキャンセルと共に、話す声などを外の音を選択して取り込む機能も搭載している。これらの機能が、ソニーの今後の高付加価値戦略の成否を占うキーワードとなりそうだ。
なお、同社が以前から力を入れていた「ハイレゾ対応」については、同社の発表会では特別な言及はなかった。高音質で音楽を楽しむマインドは全世界的に高まりつつあるものの、欧州では音楽ストリーミングサービスが主流となるなかトーンダウンした感も否めない。
Powered by リゾーム?