コンビニ総菜需要の増加に対応

 ところで、シャープのウォーターオーブンの特徴といえば、なんといっても熱量の多さだ。人は100℃のサウナには入れるが、100℃の熱湯風呂には入れない。これは、空気と水が保持する熱量が異なるためだ。この原理により、加熱水蒸気は、熱風だけで焼くオーブンと比較すると約8倍もの熱量があり、一般的なオーブンよりも食材の内部まで熱が入りやすいという。シャープによると、この機能をより有効に使えるのが揚げ物などの総菜の温め直しだという。

シャープの健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部長の田村友樹氏
シャープの健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部長の田村友樹氏
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 同社健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部長の田村友樹氏によると、「共働き家族の増加によって、需要が増えているのがスーパーやデパ地下などで売られる総菜の活用。そして、冷凍食品や、週末に作り置きして冷凍保存するホームフリージング食材だ。忙しい家庭で選ばれやすい調理器具は、電子レンジやオーブントースターといった“手軽で素早い調理”ができるものが多い。ただし、電子レンジで加熱した揚げ物は食感がベチョベチョと悪く、オーブントースターは表面だけ焦げやすく、食材の中心部分は加熱しにくいといったデメリットがある」

共働き世帯や単身世帯の増加により、日本人の食のスタイルも変化している。最大の変化が家庭のパンへの支出が米への支出額を超えたこと。そして、もう一つの変化が総菜需要の増加などによる「中食」(スーパーやコンビニの惣菜、弁当などを家庭に持ち帰って食べること)の増加だ
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共働き世帯や単身世帯の増加により、日本人の食のスタイルも変化している。最大の変化が家庭のパンへの支出が米への支出額を超えたこと。そして、もう一つの変化が総菜需要の増加などによる「中食」(スーパーやコンビニの惣菜、弁当などを家庭に持ち帰って食べること)の増加だ
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 もちろん、家に従来のウォーターオーブンがあれば、揚げ物ならサクッと中まで均一に再加熱することが可能だ。しかし、一般的に高機能オーブンは庫内サイズが大きいので余熱に時間がかかる。また、機能が多く操作が面倒、ちょっとした温め直しのために使うには、天板が重くて大きいといった意見もあった。そこで、手軽に中食(スーパーやコンビニの総菜、弁当などを家庭に持ち帰って食べること)を楽しむため、ウォーターオーブンのおいしさと、オーブントースターの手軽さを併せ持ったAX-H1-Rを開発したという。ちなみに、田村氏によると、一から料理を作る「内食」には、従来のウォーターオーブンをお薦めするという。

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