ボケはそんなに重要か
サイズとバッテリー容量の違いか来る連続動作時間にも違いはあるが、iPhone 7とiPhone 7 Plusのどちらを購入するかを検討する際に最も悩まされるのはカメラ機能の違いだろう。
個人的には6sと6s Plusにおける光学式手ぶれ補正機能の有無(6s Plusのみ光学式手ぶれ補正が付いていた)ほど、7と7 Plusにおける「光学2倍・デジタル10倍ズーム」と「被写界深度エフェクト」機能の有無の差は大きくないと考える。iPhone 7でもデジタル5倍ズームは利用できるし、被写界深度エフェクト機能によるボケ味自体は写真の良しあしには直接は関係ないと思われるからだ。
もちろんデュアルカメラでより多くの情報を取り入れることによって、通常の写真でもiPhone 7よりiPhone 7 Plusのほうが高画質な写真を撮影できる可能性はあるが、パソコンのディスプレーなどで比較しないかぎりはわからないレベルだと現時点では考えている。それでもカメラ機能を重要視するのであれば、両機種の画像が比べられるレビュー記事を待つのがいいだろう。
うれしい改良点はスピーカー
ディスプレーは、iPhone 7が4.7インチで1334×750ドット(326dpi)、iPhone 7 Plusが5.5インチで1920×1080ドット(401dpi)と、画面解像度はiPhone 6s/6s Plusと同じ。しかし最大輝度が500cd/m2から625cd/m2に向上し、色域も従来のsRGB規格から、デジタル映画業界で使われているDCI-P3規格に広げられている。
DCI-P3規格はsRGB規格よりも色域が25%広く、特に赤と緑のグラデーションがより滑らかに表示される。撮影したばかりの写真やビデオを忠実な発色で鑑賞できるはずだ。
地味ながらうれしい改良点がステレオスピーカーシステムの採用。本体前面の上部と底面のスピーカーがステレオスピーカーとして利用できる。また、両スピーカーの音量は2倍に大きくなっており、ダイナミックレンジも広げられているという。もちろん出力や容量はサイズ相応だろうが、卓上やベッドの上でのオーディオコンポ代わりに十分楽しめるはずだ。
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