本命はやはり……

 さて、本格的なVRシステムとして、どの製品を買うのがいいのだろうか?

 一般的には10月13日以降にPlayStation VR(4万8578円)を買うべきだろう。PS4を所有しているなら、追加出費は5万円前後で済むし、すべてのコンテンツが何らかの形で日本語化されている。 また、PlayStation VR用のゲームコンテンツの多くが独占タイトルだ。独占タイトルのなかにプレーしたい作品があるのなら、PlayStation VR以外に購入するべき選択肢はない。

「PlayStation VR」直販価格4万8578円(通常版)、5万3978円(PlayStation Camera同梱版)
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 いち早くVR世界に没入したいのなら、Oculus RiftかHTC Viveのいずれかを選ぶことになる。そのどちらを買うべきか悩ましい。

 Oculus RiftがHTC Viveより税込み価格で1万3184円安いとはいえ、HTC Viveには手の位置を検出可能なワイヤレスコントローラーが付属している。Oculus Riftにもハンドトラッキング可能なコントローラー「Oculus Touch」が年内に発売されるが、店頭で購入できること、ゲームタイトル数が多いことを考慮に入れると、筆者としてはHTC Viveをオススメする。

VRシステムの問題点とは?

 ここまで基本的にポジティブな話題を中心に紹介してきたが、VRシステムには大きな懸案事項がある。それはVR酔いだ。

 筆者は釣り船の上で漫画雑誌を読みながらのり弁当を食べられるぐらい三半規管が強いのだが、VRコンテンツによっては10分程度でヘッドマウントディスプレーをはずさざるをえないほど酔いを感じたことが何度もある。

 VR酔いは、予測できない動きや、不自然な動きが表示されたときに発生するといわれている。たしかに、動く方向をなんらかの方法で明示するように作られているコンテンツは酔わないし、二度三度プレーしてそのVRコンテンツならではの動きを覚えると、筆者の場合は酔いをほとんど感じなくなった。

これはNivalの「InCell」というゲーム。最初は酔いを感じたが、こまめにかなり遠くに視線を向けるようにしてから、不快感をまったく覚えなくなった
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 ただし、VR酔いはかなり個人差があるようだ。もし心配な方は2016年10月中旬までダイバーシティ東京プラザで開催されている「VR ZONE Project i Can」や、全国のソニーストアと家電量販店で開催されている「PlayStation VR体験会」に参加してみるといいだろう。

 最後に、繰り返しになるが、VRの世界は恐ろしいほど面白い。VR未体験の方はぜひカジュアルVRから試してみていただきたい。

(文/ジャイアン鈴木)