【8万3800円】コンシューマー向けの本格機

「Oculus Rift」直販価格8万3800円(日本では別途送料が1万800円)
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 2016年3月28日に販売が開始されたOculusのVRシステム「Oculus Rift」。発売当初は製造の遅れから深刻な品薄が続いていたが、7月12日の公式ブログにて事前注文分はすべて出荷済みで、現在では注文から2〜4営業日で出荷されているとのコメントが掲載されている。

左からOculus Sensor、Rift Headset、Xbox One Wireless Controller、Oculus Remote。Xbox One Wireless Controllerに使われている電波は日本では電波法上利用できないため、USBケーブルで接続しなければならない
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 Oculus Riftを動作させるためには、「Intel i5-4590」以上のCPU、「NVIDIA GeForce GTX 970/AMD Radeon R9 290」以上の外付けGPU、8GB以上のメモリー、USB3.0端子×3、USB2.0端子×1、HDMI端子×1を搭載しているハイスペックなWindows PCが必要。マウスコンピューター製デスクトップPCを例に挙げると、最も安価なVRシステム推奨デスクトップPCとして「DAIV-DGZ500M3-VR」が12万9384円で販売されているので、Oculus Rift本体と合わせると20万円を超える出費となる。

マウスコンピューターはVRシステム推奨デスクトップPCとして、12万9384円、17万7984円、22万6584円の3つの価格帯の製品を用意している。年々、高い処理性能を要求するVRコンテンツがリリースされる可能性があるので、ハイスペックなモデルを選ぶにこしたことはない
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【10万7784円】現時点で最も完成されたシステム

「HTC Vive」直販価格10万7784円
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 「HTC Vive」は、スマートフォンメーカーとして日本でもなじみ深いHTCが開発・製造したVRシステム。2016年4月5日に販売が開始されており、ツクモ、ドスパラ、ユニットコムなどの販売店舗ですでに直接購入できる。

 VRシステムメーカーとしてはOculusより後発ながら、360度動作追跡可能なベースステーションと、手の位置を検出するワイヤレスコントローラーにより、部屋内を自由に移動してよりリアルなVR体験が可能だ。プレーエリアは最大5m×5mから最小2m×1.5mの間で設定できる。

中央がViveヘッドセット、左右奥がベースステーション、左右手前がワイヤレスコントローラー
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 HTC Viveを動作させるためには、「Intel i5-4590/AMD FX 8350」以上のCPU、「NVIDIA GeForce GTX 1060/AMD Radeon RX 480」以上の外付けGPU、4GB以上のメモリー、USB2.0端子×1、HDMI端子×1またはDisplayPort×1と、Oculus Riftと同様にハイスペックなWindows PCが必要となる。

転落するのが心底怖かった

 Google CardboardでVR世界に入門した筆者は、実はOculus Riftを購入し、日々VRコンテンツを楽しんでいる。

 VR foldやGear VRも入手して、自室以外でのカジュアルVRとしてそれなりに満足しているが、決定的な差としてヘッドトラッキングの有無が大きいと感じている。立ち上がって崖の下をのぞき込んだり、しゃがんで上を見上げたりなど、頭の位置がVR空間で移動するだけで没入感は段違いに深くなる。

 また当たり前の話だがコントローラーの存在も大きい。どんなに操作性がよかったとしてもHMDに手をあてがっているのは不自然な姿勢だし、第一長時間プレーしていると疲れてしまう。

 Oculus RiftのVRコンテンツのなかで筆者が最もハマっているのがCrytekのフリークライミングゲーム「The Climb」だ。指をかける窪みを探しながら、ゲームコントローラー左右下のアナログレバーで捕まりつつ、少しずつ頂上を目指していくゲームだ。

 360度美しい山渓が広がるなか、周囲には羽虫や蝶、鳥が飛んでおり、その臨場感が尋常ではない。指が疲れてくると吐息が激しくなり、汗が眼球の上を流れ落ちるような演出もある。正直、最初プレーしたときは、転落するのが心底怖かったほどだ。

Crytekのフリークライミングゲーム「The Climb」。両手には耐久力が設定されており、片手で捕まっていられる時間がどんどん短くなる。そのため定期的に指にチョークを付け直さなければならない。また、手がかりのなかには崩れるものもあるので瞬間的な判断力が要求される
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同じく「The Climb」のゲーム画面。大きな手がかりにしっかりとぶら下がっているときには下を見下ろす余裕もあるが、両コントローラーから指を離せば即落下するので、奇麗ながらも下腹部が縮こまる光景だ
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