初年度は100台販売で既に数年待ち!?

 日本での販売は、専用のメンテナンス設備と特別な教育を受けたサービスマンが常駐する「NSX PERFORMANCE DEALER」で行う。これはホンダの正規ディーラーのうち、127店舗の中に新たに開設するもので、カバーエリアは全国各地なのでメンテナンスなどに困ることはなさそうだ。

 初年度は100台販売する予定だが、既に納車は数年待ちという声も聞こえている。これは、ハンドメードの部分が多いので、1日5台程度しか生産できないことも理由のようだ。

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リーマンショックで頓挫!?
コンセプトモデルから3年超えで実現した新NSX

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 2代目NSXの計画はかなり前から進められていたが、2008年のリーマンショックの影響で見直され、新開発のV10エンジン搭載するプランはお蔵入りとなってしまった。その後、ホンダは2012年1月の北米オートショーでハイブリッドAWDシステムを搭載する「NSXコンセプト」を発表し、北米を拠点に2代目NSXの開発と生産を行うことを明らかにした。

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 ただ、コンセプトモデルの発表から、3年以上がたっていることもあって、デザインについては新鮮味がやや薄れてはいる。また、スポーツカーらしいドライバーシートを中心とした機能性の高いインテリアが追求されてはいるものの、やはりライバルとなるスーパーカーに比べると、やや薄味に感じてしまうのは事実だ。

 例えばアウディ「R8」は2016年に新型が投入されたばかりだが、540psの5.2LのV10型DOHCエンジンを搭載し、同じくAWDシステムを備え、インテリアなどはゴージャスだ。価格も税込みで2456万円からと比較可能なライバルだけに、NSXがどう評価されるか気になる。なにしろ新型NSXの価格帯は、ミッドシップのレイアウトにこだわらなければ、ポルシェ「911ターボ」(税込み2236万円)やベントレー「コンチネンタルGT」(税込み2430万円)、アストンマーティン「DB9」(税込み2265万円)などさまざまなスーパーカーがひしめいているのだ。また、この手のモデルを検討するユーザーは、価格相応なら数百万以上高くても気にしないはずで、そうなるとより高価なモデルもライバルになりうる。

 とはいえ、2代目NSXはこのクラスのスーパーカーとしてはかなりの高性能でありながら、比較的手ごろな価格を実現した一台であることは間違いない。世界的人気モデルとなった先代を超えられるかは、高性能さや扱いやすさといった特徴をどうアピールしていくか、2代目の育て方にかかっているといえるだろう。

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ホンダR&Dアメリカのテッド・クラウスLPL(ラージ・プロジェクト・リーダー)とホンダ八郷隆弘社長
ホンダR&Dアメリカのテッド・クラウスLPL(ラージ・プロジェクト・リーダー)とホンダ八郷隆弘社長
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(文・写真/大音安弘 編集/日経トレンディネット

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