外出先で突然降り出した猛烈な雨に、とっさに近くの建物に飛び込んだ。とはいえ、目的地はもう目の前。この雨の中を突っ切るべきか、あるいは雨がやむのを待つべきか……ゲリラ豪雨が発生しやすい7~9月、こんな経験をしたことがある人は多いだろう。
そこで役に立つのが、気象庁が2014年に運用を開始した「高解像度降水ナウキャスト」だ。高解像度降水ナウキャストは、現在から1時間後までの降水量の予測を地図上にマッピングし、5分ごとに更新するシステム。ゲリラ豪雨の最中、高解像度降水ナウキャストを使うことで、今、降っている雨の強さや動きを推測できる。数分後には雨が弱まるようならば雨宿りをすればいいし、当分降り続けるようなら勇気を出して突っ走るしかない。
降水量がリアルタイムで分かる同様のサービスとしては、東京都下水道局が運営する「東京アメッシュ」が有名。今も愛用している人は多いだろう。ただ、東京アメッシュは、範囲が東京都に限定されていること、2時間前から現在の降水状況しか見られないことが欠点。一方、高解像度降水ナウキャストは、全国を対象に、1時間後までの予測が見られる。このため、個人での利用はもちろん、「Yahoo!地図」のように自社サービスに利用する企業も増えてきた。
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