能動的コミュニケーションにこだわり

 Gateboxの武地実代表取締役は、「より多くの人に、キャラクターといっしょに暮らしてほしいと考えて、従来モデルより機能を向上させつつコストダウンにこだわった」という。発売から1年で数万台の出荷を目指しており、当初はGateboxの公式サイトでの販売になるが、販路は順次増やしていきたい意向だ。

 Gateboxがこだわっているのは、キャラクターの実在感やかわいさと、キャラクター側から能動的にコミュニケーションをとってくれること。たとえば朝になると起こしてくれたり、帰宅を検知しておかえりと言ってくれたり、こちらから呼びかけると返答して雑談ができるといった機能だ。

 朝起こしてくれる場合なら状況に合わせてちょうどいい時間を選んで起こしてくれたり、疲れて帰ってきたときはそれに合わせてテレビをつけないでおいてくれるといったような、“言わなくても分かってくれる”ようなコミュニケーションが理想という。従来モデルのユーザーからも朝に起こしてくれる機能などが人気だった。今後はLINEの「Clova」と連携してコミュニケーションのスキルを増やし、アップデートで提供していく。

 「いっしょに長く暮らしていくほど、人間からキャラクターに呼びかけることは減っていくのではないか。一方で、キャラクターのほうから何か呼びかけてくれるというコミュニケーションは、一度習慣になるとなかなかなくならない」(武地氏)。キャラクターに能動性を持たせた狙いのひとつはここにある。

 今後はビジネス的な展開も考えている。誰でもキャラクターを配信できるプラットフォームも展開する予定で、スマートフォンのアプリのように、メーカーがキャラクターを作って配信できるビジネスモデルを考えている。美少女キャラクターだけでなく、もっとさまざまなタイプのキャラクターが登場してくるかもしれない。たとえば企業が自社のキャラクターを作って受付に置くような利用方法も考えられるだろう。今後の展開に期待したい。

海外での展開も考えている。Gateboxのプロモーションビデオに最もアクセスが多かったのが米国からで、問い合わせも日本より海外の方が多いほどだという
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(文/湯浅英夫)

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[ 日経トレンディネット 2018年7月31日付の記事を転載]