ブーイングの嵐の中で「ヘラクロス」や「アンノーン」などのレアポケモンが出現
あきらめ半分でのんびり過ごす家族連れの入場者とは対照的に、メインステージでは出演者にブーイングが寄せられたり、「FIX THE GAME」(ゲームを直せ)というコールが上がるなど、不満を抑えられなくなった人も増えつつあった。
とはいえ、中米や南米の限定ポケモンである「ヘラクロス」や、とてもレア度が高い「アンノーン」などのポケモンが頻繁に出現し、無料でレイドバトルに参加できるなど、それなりに魅力的な内容でイベントは進行していた。一方で、ネットワークエラーやアプリのクラッシュが頻発することで、5分と連続してプレーできない状態にあった。そこで、いったんホテルに戻り、それらのエラーは会場だけなのか確認することにした。
ヘラクロス:中米・南米にのみ出現する地域限定ポケモン、カブトムシに似た姿・形をしている。
アンノーン:アルファベットらしい文字からできたポケモンで、出現確率がとても低い。一度もその姿を見たことのないトレーナーも多い。
レイドバトル:複数のトレーナーがお互いに協力して巨大なポケモン(ボスポケモン)と戦うバトルのこと。
やはり会場のネットワークがダメだった
ホテルの自室ではネットワークエラーは起きず、ネットワークも混雑しておらず、普通にポケモンGOをプレイできる状況だった。この時点で、トラブルは会場だけで起きていると確信した。ここでイベントへの参加をあきらめてもよかったのだが、夕方の6時から開催が予定されている「伝説ポケモンとのレイドバトル」にぜひ参加したいと思い、重い腰を上げて再びイベント会場に戻ることにした。
会場に戻ると、既に多くの人が退出していたのに驚いた。ステージでは、予定されていた各種イベントが中断、あるいは変更されていた様子だった。何もやっていないステージに人だかりができていたので近寄ってみると、NiantecのCEOを務めるジョン・ハンケ氏がずっと参加者にサインを書いたり、クレームに耳を傾けていたようだ。彼は、結局そこに4~5時間とどまっていたように思う。
アプリのネットワークエラーやクラッシュの状況はさほど変わっていなかったものの、ヘラクロスやアンノーンなどのレアポケモンが出ると、どこからともなく叫び声が聞こえ、多くの人がどどっと移動する光景が見られた。ちょうど、ポケモンGOが始まったころの上野・不忍池でミニリュウが出たときと同じ光景であることに気づき、思わずほほ笑んでしまった。
伝説ポケモン:ポケモンのオリジナルストーリーの伝説や神話などに登場する特別なポケモン。ゲットできる確率がとても低い。
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