画質に差が付く部品とは?

 4Kテレビで、パネルモジュール以外の主な部品といえば、システム回路、高画質エンジン、そしてチューナーだ。

 どのテレビにも共通で搭載されているのがシステム回路。薄型テレビを動かす基本的な処理を行う回路で、地上デジタル放送のチューナーで受信したデジタル信号をデコードしたり、HDMI端子に接続した外部機器の映像をパネルへと送り出したり、番組表や番組録画、ネット機能などのソフトウエア部分を担当する。

 一方、格安テレビには搭載されていないパーツが、高画質エンジンだ。構成は各メーカーで異なるが、放送のデコードや最低限の高画質化処理はシステム回路側で行い、メーカー独自の高精度な映像処理を高画質エンジンが担う構成が多い。

東芝REGZAの採用する最新高画質エンジン「レグザエンジンBeauty PRO」
[画像のクリックで拡大表示]

 高画質エンジンが担う高画質化処理は幅広い。

 例えば、地上デジタル放送やYouTubeなどのネット動画など、高画質ではない映像に対する精細感の向上、ノイズの除去、動き補完処理など、映像信号を解析して手を加える処理を行っている。こうした処理は、日本メーカーの得意とするところだ。

 高画質エンジンは、先述の液晶パネルやバックライトを高度に使いこなす、司令塔の役割も担っている。「バックライトを効果的に部分駆動させて画面コントラストを上げる」「正確な暗部階調を再現する」といった使いこなしは、そのモデル固有の高画質エンジンと同調した高精度なコントロールでこそ実力を引き出せる。

 つまり、メーカーのノウハウが詰め込まれた高画質エンジンが、日本の大手家電メーカーの4Kテレビを高画質化しているのだ。

ソニーBRAVIAのによる「Backlight Master Drive」によるバックライト制御
[画像のクリックで拡大表示]