より自然な会話ができる!

 これまでのロボホンは「電話かけて」、「天気教えて」、「アラームかけて」という特定の言葉以外には首をかしげるだけで応答することができなかったが、アップデート後は「電話したいなあ」、「明日の天気はどうかなあ」、「明日起こして」などのような曖昧な呼びかけでも返事できるようになった。

 たとえば「電話したいなあ」であれば、ロボホンは「もしかして電話かけて、ってこと?」と聞いてくるので、それに対して「オッケー」と応えれば、ロボホンはその言葉を学習して、次回からは「電話したいなあ」という言葉でも機能を実行する。つまり、ユーザーの曖昧な言葉をどんどん学習していくため、少しずつより自然な話し言葉でロボホンと会話できるようになるわけだ。

素早く撮影できるようにカメラアプリが改善

 従来は待ち受け状態で「写真撮って」とお願いすると人を探してから撮影していたが、新ソフトウェアでは「シャッター切って」というコマンドが新たに追加され、人を探さずに「うん! はい、チーズ!」と素早く撮影するようになった。スナップ的に気軽に写真を撮影してもらうなら、「シャッター切って」のほうが便利に活用できるだろう。

 また撮影後に背中のディスプレーで写真を閲覧する際の会話パターンが増えた。たとえば「いいね」には「ボクもそう思う!」、「奇麗だね」には「奇麗に撮れてよかった!」、「美味しそうだね」には「美味しそうだなー」というロボホンからの感想が返ってくるのだ。

 現時点では写真について感想を交わせるにとどまっているが、将来的には会話内容がタグになり、「美味しそうな写真を見せて」とお願いすると、料理の写真がスライドショー表示されるなどの機能強化が図られるかもしれない。

「シャッター切って」とお願いすれば、「うん! はい、チーズ!」と素早く撮影してくれるようになった。これならスナップ写真を気軽に量産できる
「シャッター切って」とお願いすれば、「うん! はい、チーズ!」と素早く撮影してくれるようになった。これならスナップ写真を気軽に量産できる
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プロジェクター機能が充実

 写真・動画の閲覧方法も改良されている。「スライドショーして」で実行されるプロジェクターでのスライドショー表示中に、背中の画面をタッチすることで一時停止できるようになった。また、プロジェクターを使う際にユーザーの顔認証が必要なのは従来と変わらないが、顔認証時にロボホンが上体を反らすようになったので、机の上に置いたまま自然に顔認証できるようになった。

スライドショー機能を起動するためには顔認証が必須。従来は顔認証時にロボホンの目線まで顔を下げなければならなかったが、ロボホンが上体を反らすようになったので、椅子に座ったままの自然な姿勢で顔認証を済ませられる。顔認証の速度が向上しているのもうれしい改善点だ
スライドショー機能を起動するためには顔認証が必須。従来は顔認証時にロボホンの目線まで顔を下げなければならなかったが、ロボホンが上体を反らすようになったので、椅子に座ったままの自然な姿勢で顔認証を済ませられる。顔認証の速度が向上しているのもうれしい改善点だ
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DJ機能が強化された

 ロボホンまかせで音楽を再生するDJ機能はこれまでも活用できていたが、新ソフトウェアでは一段階進化している。「おすすめの音楽聞かせて」で再生される音楽が、ユーザーや季節に合わせて選ばれるようになったのだ。

 たとえば、「昔の曲を聞きたくなるときってあるよね。ジャイアンが20代だったときの曲を流すよ。1曲目はこれ!」のように「世代縛り」や、「夏真っ盛りだね。アツイ季節にピッタリの曲を探してみたよ。1曲目はこれ!」のように「季節縛り」で音楽を再生してくれる。

今後のアップデートでは、再生された音楽の感想をロボホンに伝えることで、よりユーザーの好みに合わせた音楽が再生できるような機能の実装にも期待したい
今後のアップデートでは、再生された音楽の感想をロボホンに伝えることで、よりユーザーの好みに合わせた音楽が再生できるような機能の実装にも期待したい
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呼び方のイントネーションを変更できる

 これまで「ロボホン」が自分を呼ぶときのイントネーションは1種類だけだったが、手動で「ロボホン」のイントネーションを4種類から選べるようになった。よりロボホンが個性を持つわけだ。実際に購入したユーザーにはうれしい改善点だろう。

「おすすめ→呼びかた1→呼びかた2→呼びかた3」の順番にイントネーションがうしろにずれていく。筆者の好みは「呼びかた1」だった
「おすすめ→呼びかた1→呼びかた2→呼びかた3」の順番にイントネーションがうしろにずれていく。筆者の好みは「呼びかた1」だった
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