運動系の機能は……

 フィットネス系の機能は、冒頭で紹介した通り、歩数や消費エネルギーなどに加えて睡眠時間や心拍数は計測できる。日常生活やランニング程度の利用であれば問題なし。ただ、それ以上の機能はないので、この手の機能が充実している他のスマートウォッチと比べるとやや物足りない印象は受けた。

フィットネス系の各種データも専用アプリで確認できる。その日のデータをひと目でチェックできるほかグラフ表示にも対応するが、詳細データがリスト表示なのは見づらいと感じた
フィットネス系の各種データも専用アプリで確認できる。その日のデータをひと目でチェックできるほかグラフ表示にも対応するが、詳細データがリスト表示なのは見づらいと感じた
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 また使い勝手の面でも課題がある。VivoWatchは心拍数を通常15分に1回しか計測しない。運動で連続的に計測したい場合には、側面ボタンを長押ししてエクササイズモードに切り替える必要がある。こういった仕様でバッテリーの消費を抑えているわけだが、常に心拍数を計測しているスマートウォッチと比べると不便さを感じた。

 日常の歩数や心拍数が計測できればいいという人や、さまざまな運動への対応は必要ないというユーザーであれば、VivoWatchでも何の不満もなく利用できるだろう。

側面ボタンを長押しするとエクササイズモードに切り替わる。このモードであれば常に脈拍を計測しており、60秒間の心拍数の変化も視覚的にも確認できる。ちなみに、エクササイズモードを30分使用してみたところ、バッテリーを約3%消費した
側面ボタンを長押しするとエクササイズモードに切り替わる。このモードであれば常に脈拍を計測しており、60秒間の心拍数の変化も視覚的にも確認できる。ちなみに、エクササイズモードを30分使用してみたところ、バッテリーを約3%消費した
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バッテリーの持ちは想像以上

 最後はバッテリーについて。スペックでは約1週間としているが、実はエクササイズモードを利用しないとスペック以上に使えると分かった。筆者の場合、最大で約10日もバッテリーが持った。バッテリー性能は、想像以上に優秀といえそうだ。

 また、バッテリーの充電には専用のクレードルを使用するが、端子カバーを開いたりコア部を外したりすることなくそのまま充電できる点は優秀。加えて、このクレードルはmicroUSBケーブルに接続して利用するセパレートタイプを採用している。スマホの充電ケーブルが併用できる点からも、使い勝手は悪くないと感じた。

クレードルは別途microUSBケーブルを接続するセパレートタイプ
クレードルは別途microUSBケーブルを接続するセパレートタイプ
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クレードルは本体裏側に直接セットできるので、簡単に充電できる
クレードルは本体裏側に直接セットできるので、簡単に充電できる
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