今後の課題はマネタイズと評価の“見える化”

――TIFの海外展開について今後はどのようにお考えですか?

菊竹: 来年以降もやりたいと考えています。どこで開催するかが大きなポイントですが、TIFの海外チケット販売数から言うと第2位の中国が候補に挙がります。都市は上海あたりが良いと思っています。中国市場については、すでにいろいろ調べています。バンコクのBNK48のような強力なグループが存在するわけではなく、日本のような地下アイドルグループがいっぱいあって、現在でもどんどん生まれつつあるんですよ。

――課題は何かありますか?

菊竹: 課題だらけで、語り尽くせないくらい反省点が出てきますね(笑)。まぁ、もっとも大きな反省点はがっつり赤字なことですね(笑)。ただ今回は、2020年に向けたストーリーの起点として開催する意義もありましたから、そこら辺の評価は総合的に判断すべきと考えています。

 あとは、日本のアイドルがタイの人たちに受け入れられている状況をもっと目に見えて分かるようにしてあげたいというのもあります。例えば将来的に、オフィシャルファンクラブツアーなどを作ってパッケージ化し、日本からアイドルが行くとこんなに熱狂的に現地に受け入れられて、ちゃんと収入も得られるということをアイドル運営さん側にもっと分かりやすくしたいと思いますね。

アイドルをアニメ、ゲームに続く日本の柱に

――2020年をゴールにして、具体的に何をしていくのでしょうか?

菊竹: 今は、オリンピック開催期間のど真ん中でTIFをやりたいと思っています。実際できるかどうかは自信ないですけど(笑)。ただし、2020年だけで収益を上げようとは思っていないんです。今回、海外展開して初めて分かったんですけど、「海外に日本文化を持っていく」となった時に、現地の人が期待するのはやはりアニメとゲームなんですよね。僕は、そこにアイドルを加えたいんです。

 2020年には全世界がお台場を注目してくれるので、そこに向けてTIFをぶつけていく。「日本のアイドル文化ってすごいな」「日本はやっぱりアニメ・ゲーム・アイドルだよね」って言ってもらえるように、アイドルをアニメ、ゲームに続く日本の海外展開やインバウンドの柱にできれば、今後、日本のアイドル界は安泰ですよね。そこが今のゴールです。

――そのためのTIFということですね。

菊竹: そうです。アニメやゲームの海外マーケットの大きさは半端ないですからね。マーチャンダイジングをやっていた経験から、アニメの『ONE PIECE』や『ドラゴンボール』の海外物販に伴うロイヤルティー収入の大きさを目の当たりにしていて……。きっと『ポケットモンスター』や『妖怪ウォッチ』『ドラえもん』などの知的財産権による収入もものすごいと思います。

 だから、アイドルもそうなってくれたらいいなと考えています。タイで市場調査をしたところ、アニメや映画の登場人物のフィギュアなどは日本より高い価格で売られていても、バンバン売れるんです。もう、ファンが買い漁って行くような状況。だから、確かにそこに可能性はあるんです。僕は、それをアイドルに引き寄せたい。アイドルをアニメ、ゲームに続く柱にしたいって考えているんです。