――タイのアイドルファンの様子はいかがでしたか?
菊竹: 日本から来てくれたファンの何十倍ものタイの方に来場していただけたので、会場はものすごい熱気に包まれました。これは「現地でファンを獲得したい」という僕の狙い通りだったので、大変ありがたかったです。そうした様子をじかに肌で感じたことで、市場の未来が見えた気がします。
アイドルの海外進出の第2段階に入ったアジア
――アイドルの立場から見た場合、海外進出の意義ってなんでしょうか?
菊竹: 僕はアイドルの運営さんではないので実際は語れる立場ではないんですけれど、これまでのアイドルの海外展開って、日本でのプレゼンス向上が大きかったんじゃないかと思うんです。要するに、「○○○○というイベントで海外展開しました」とか、「わたしたちは海外でもこんなに人気なんです」といったような日本国内に向けたアピールですね。だから、赤字でも海外遠征を続けてきたと思うんです。
それがここにきて、現地でアイドルがマネタイズできる気配が濃厚になってきている。これはすごくいい傾向なんです。今回のバンコクでも、アイドルの物販が飛ぶように売れていました。日本の価格とほぼ同じ設定をしているところが多かったので、タイと日本の物価の違いを考慮すると、これは驚くべきことだと思います。今回は入場無料だったのですが、次回からは有料で集客できると確信したのは、そういうところからです。アイドルのアジア進出はいよいよ次のステージへ入ったんじゃないかと思っています。
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